六つの大罪 〜SixGuilty vs Answers〜

<憤怒>の目覚め　弍 ページ10

そんな時､彼に一人の年老いた男が立ち止まった





「君は戦が終わったら､何をするんだい?」


昌行は当時16歳だった

将来を考える青年が剣を振り､歯を食い縛って戦いに挑む


昌行は将来､街で小さなレストランを経営するのが夢だった


だが戦が起こり､国がどうなるのかも分からない
だからその後､自分の将来を口に出すのに怯える様になった



「僕は………､まだ､、何も決まってないです」

素直に口に出した言葉
その言葉が返答に適していたかは知らなかった



「そうか｡剣を振る姿は様になっていると思ったのだが､葛藤があるようだね｡ならば､僕の経営する武術隊に試しに入ってみるのは如何かね??」

武道隊｡拳法や柔術などの拳や脚を使って戦う機動隊だった



「やります｡入隊させて下さい」

「いいよ､やっちゃいな」

男はにこやかに微笑すると昌行を連れ､武道館に入った

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