六つの大罪 〜SixGuilty vs Answers〜

<色欲>の発情　伍 ページ29

数年後､剛は健の元に通い続けていた


「けーん」
「ごぉ!!」

毎日会っているのに､剛を見ると顔を輝かせる健｡成長している筈なのに､笑顔が全く変わらない


「どうだった?」

剛は昨日､ユマージュに正式に告白したのだ


「えっ､オッケーだってさ」
「やったじゃん!!」



嬉しそうに抱きついてくる彼

「俺も見たいよｫ!」

「だめ」

「ごぉのケチw」

他愛のない話で盛り上がり､意味もなく大笑いしたり…



「あ､健｡継ぎ足し」
「うん」

空っぽになった小瓶｡その小瓶を健に渡して､薔薇のエキスを入れて貰った






夕刻､黄昏に染まり始めた空は帰りを促していた



「俺､帰るわ」
「うん｡じゃあね」



健の向日葵の香りを名残惜しいと思いつつ家路に帰った





はずだった


家に帰る途中､ユマージュの家から出てきた男｡自分と同じぐらいの青年だった



ユマージュはその男と口付けを交わし､見送った






「ふざけんな」

すぐさまユマージュの家に入り込み､彼女を襲った

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