六つの大罪 〜SixGuilty vs Answers〜

<色欲>の発情　肆 ページ28

数分すると､健が戻って来た


「採って来ちゃったww」

へへっと得意そうに笑う健｡手には赤の濃い薔薇


「剛､彼女いそうだから｡女の子が気に入りそうな香り選んできたw」

「なんでっ///」

「あっいるんだw」


何処からか小瓶を持って来て､暖かい液体に注いだ


「この薔薇ね､フランシス･ディブリュイって言うやつなんだ｡紅茶みたいな香りするんだけど､ちゃんと薔薇の香りもして､ちょっぴり檸檬の匂いもするの」


「ふーん…」

既にいい香りが辺りに漂い始めた



「はい」

健の作業を見るのに夢中になっていた剛｡手渡された小瓶


「あんがと」


「これで彼女さんとデートしたら何コロだろうねw」



可愛らしい笑顔を見せた健は剛の背中をポンと押した



「毎日来てよね!俺待ってるから｡それなりちゃんと恋愛相談もするよw」

「そっかwじゃあな」



剛は木の麓に行ってしまった



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



「ユマージュ!」
「剛///」



彼が想いを寄せる少女



二人とも照れながら手を繋いでいる


そして二人は初めて夜を共にした




これを始まりに歯車が狂い始める…

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