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「え、本当に?!やった!マネヒョン愛してます!」
 

いつもの癖で目の前のマネヒョンを抱き締める。

 
「まじでやめろ。だからお前はソッチ系って疑われるんだよ」

 
マネヒョンの視線を辿って振り返れば驚いて固まるモデルさん。

 
 
「あれは引いてるね。ドン引き。また言われるよカッコいいのに勿体無いって」

 
 
別にそういう訳じゃないのに
人より少しボディーランゲージが多いだけで、
すぐにハグしてしまう。
 
 

「女にだけはするなよ、訴えられたら俺が困る」
 

「それだけは大丈夫です」
 
 

つくづく言われる事
そういえば、癖で抱き締めてしまうのはAくらいか…?
 
ふわりと香る女性特有の優しい香りと
男とは違った柔らかさ
それにAの紅潮する顔を思い出して

 

「そうだったそうだった!帰る帰る!」
 
 
せっかくの早い上がり。
Aに早く会いたくなった。
 
 
 
 

 
――――――――
 
 
 
 
「あまり遅くなるなよ。」

 

マネヒョンは窓を開けてそう言い残し、すぐに車を走らせた。
分かってると言うように縦にブンブンと首を振って、
後ろを振り返り、大好きな彼女のいる部屋を見上げた。
 
 

もう何度目か
手馴れたように鍵をかざし
音を立てないようにドアを開けて
靴を脱ぎ捨てるように、中に入った。

物音一つしなくて少し不安になりながら
リビングへと歩を進めれば、

段ボールが重ねられて、生活感がなくなり始めている部屋
その中に明るい日差しに照らされたAの姿が目に映った。

 
 
近づいて
その華奢な身体を抱き寄せれば
 
 
 
「……わっ!」
 
 
 
Aは大きい声とともに、身体を強張らせて
手に持っていた書類らしきものをバラバラと落としてしまった。
 
 
 
「ご、ごめん。」


「シウォナか…また来たの?びっくりしたー……」
 
 
 
安心したように微笑むAは落としたものを拾い集める。
 
 
 
「写真?」
 
 
「そう。アルバム。懐かしいでしょ?」
 
 

デビューして間もない俺と、
その隣で明るくピースをするAの写真を手に取る

 
 
「この頃からシウォナのこと好きだったんだよ?」
 
 
 
思いがけない言葉と
突然の優しいキスで
 
言葉を失った俺に
フフッと笑うAは抱きついた。


優しくゆっくり流れる時間。
こんな時間が永遠に続けば良いのに。と
 
ひどく切なくなった。


 


 
Aは明日韓国を発ってしまう。

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設定タグ:SUPERJUNIOR , シウォン , K-POP   
作品ジャンル:タレント
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ちぇ。(プロフ) - wakaさん» コメントありがとうございます^^どこかでその後の二人書いてみようと思います:) (2016年11月22日 9時) (レス) id: e14a95ed00 (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - お疲れ様です。おわっちゃった・・・・いつかその後を書いてくれたら嬉しいなぁ。次回作待ってます!! (2016年11月21日 18時) (レス) id: 2c21ad0cad (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちぇ。 | 作成日時:2015年1月17日 2時

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