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「おつかれさまでした!!」
 
 
大きな声とともに
グラスをぶつけ合う音があちこちで聞こえてくる。
 
 
 
ライブも無事に大盛況のうちに終わり、
私の韓国での大きな仕事はこれでおしまい。
 
 
 
「オンニはいつ帰ってくるんですか?私すごくオンニのメイク気に入りました!」
 
 
 
はつらつとした彼女は
笑顔一杯でそう言ってくれた。
 
 
 
「決めてないの。ありがとう、そんなこと言ってもらえると自信になる」
 
 
 
面と向かってこんなに褒められた事が無かった私は
パタパタと手を顔の前で振る。
 
 
 
「私も!オンニのメイク好きです!」
 
 
 
ひょこりと顔をだした
お酒が飲めずに浮いていた彼女も加わって

しばらく話に花が咲いた。
 
オッパたちには悪いけど...(笑)
むさ苦しい所から離れて

ピチピチの若い女の子たちとのお話は新鮮で

女の子のアイドルの世界を垣間見た気がして
すこしワクワクした
 
 
 
「ずっと男のグループだったからオンニなんて言われるの嬉しい。」
 
 
 
心地よく酔いが回って
普段言わないことが素直にポンポン出てくる。
 
 
 
「オンニが嬉しいなら、いくらでも言いますよ〜」
 
 
 
キャハハなんて笑う可愛らしい笑顔が眩しい。
私もこんな可愛く出来たらなー。なんて
 
こんなときでも
意地の悪い、可愛げがこれっぽっちもない私を
いつもたしなめてくれるシウォンの困った顔が浮かんでくる。


 


 


 


 
 
「Aオンニ!」
 
 
「Aさん!」
 
 
楽しくお話をしていると
周りから急に名前を呼ばれて
 
 

 
「は、は、はいっ、はい!」

 
 
なんて
訳も分からず慌てて立ち上がる。
 
 
 
 
「オンニ、急ぎすぎ(笑)こっちに来てくださーい!」
 
 
 
 
リーダーである彼女は
クスリと笑って笑顔で手招きする。
 
彼女の言葉に周りにドッと笑いが起きて
恥ずかしさに顔を押さえながら、急いで彼女の方に向かった。
 
 
 
「なに?なに?」
 
 
 
大広間に集まった、
メンバーやマネージャーさんを含むみんなが
こちらに注目する。
 
 
 
「Aオンニ!二日間だけだったけど、お世話になりました。
そして、長い間お疲れ様でした!早く帰ってきてくださいね!ずっと待ってますから!」
 
 
 
思いがけず温かい言葉に
何も言えない私は
 
目の前に差し出された大きな花束を
溢れた涙でよく見えないまま

震えた手で受け取るしかなかった。

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設定タグ:SUPERJUNIOR , シウォン , K-POP   
作品ジャンル:タレント
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ちぇ。(プロフ) - wakaさん» コメントありがとうございます^^どこかでその後の二人書いてみようと思います:) (2016年11月22日 9時) (レス) id: e14a95ed00 (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - お疲れ様です。おわっちゃった・・・・いつかその後を書いてくれたら嬉しいなぁ。次回作待ってます!! (2016年11月21日 18時) (レス) id: 2c21ad0cad (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちぇ。 | 作成日時:2015年1月17日 2時

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