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長い沈黙。
 
 
 
 
 
 
 
 
何も言わないAは

混乱したように
慌てて俺から視線を逸らした。
 
 
 
 
 
そして
はぁ。と小さな息をひとつすると

一筋の涙が
彼女の頬を伝った。
 
 
 
 
 
 

 
関係がこじれてから
 
俺はいつも彼女を泣かせている。
 
 
 
 
 
 
こんなにも好きなのに…
 
悲しい現実が
俺たちを許さない。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「隠してて、ごめん。」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
Aの顔が見れずに
思わず俯いた。
 
 
 
これで終わるのかな。
また友達に戻れるかは分からない。
 
また会ったとき
普通でいられるのかな。

 
 
 
 
 
 
 
「もうしない。
 
 キスなんかしない。」
 
 
 
 
 
 
大好きだけど
大好きだからこそ…

こんな風に彼女を傷つけてはいけない。
 
 
 
 
 
「……ただ、これだけは覚えていて欲しい…………。」

 
 
 
 
とめどなく溢れる涙を拭わずに
前を見据えるA。
 
こっちを見てほしくて
すっぽりと俺の手に収まる
小さな頬に触れた。
 
 
 

 
「…ずっと……Aが好きだった。」
 
 
 
 
 
バチリと合ったAの綺麗な瞳は
大きく見開き
また一段と涙が溢れる

 
 
 
「シウォナッ…」
 
 
 
 
全身に感じる愛しい温もり。

腕を回すべきか分からず
遠慮がちに腰に手を添えて
飛び込んできたAを支えた。
 
 
 
 
 
「私……私………その言葉が欲しかった…」
 
 
 
 
 
耳元で
涙声のまま囁いたA
 
 
 
 

 
 
 

あぁ…俺はやっぱり最低な男だ。

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設定タグ:SUPERJUNIOR , シウォン , K-POP   
作品ジャンル:タレント
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ちぇ。(プロフ) - wakaさん» コメントありがとうございます^^どこかでその後の二人書いてみようと思います:) (2016年11月22日 9時) (レス) id: e14a95ed00 (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - お疲れ様です。おわっちゃった・・・・いつかその後を書いてくれたら嬉しいなぁ。次回作待ってます!! (2016年11月21日 18時) (レス) id: 2c21ad0cad (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちぇ。 | 作成日時:2015年1月17日 2時

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