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「……ん…」
まぶたが重い…。
見慣れない天井…。
ここは……
たしかAの家の前で…
「………!!」
状況を把握した俺は
慌てて起き上がった
ぼーっとする頭。
鈍くズキズキと痛みを帯びる。
ふと周りを見渡せば
ドアの隙間から漏れる
オレンジ色の明かり
遠くでカチャカチャと
何かの音が聞こえる
…とりあえず、起きなきゃ。
ベッドから出て
扉を開ける。
リビングを覗けば
キッチンに立ち
こちらに背を向ける
A。
「ごめん。」
抱き締めたい気持ちを必死に抑えて
Aの隣に立った。
「わっ……」
「おかゆ…?」
「うん…。寝てて良かったのに。
お腹空くかなって思って。食べる?」
「食べたい。」
「じゃあそこに座ってて。」
俺たちの言葉だけが聞こえる世界。
Aの優しい声に
素直に従って
背の低いテーブルの前に
ソファーを背もたれ代わりにしながら
ドカッと座った。
ぐつぐつと音がして
「…よし。」
Aの小さな声。
可愛いな、
なんて思いながら
目を瞑って
Aの足音を聞く。
パタパタと
せわしなく動いて
ガチャガチャと
食器を準備してる
少し静かになったと思ったら
「おまたせ」
Aの声と
良い匂いが鼻腔をくすぐった。
静かに目を開けば
目の前に
申し訳なさそうに
眉を下げたAが
座っていて、
「…お口に合うと良いけど」
食べて?
と上目遣いで
催促する。
「食べさせてくれないの?」
意地悪すれば
「もう…やめてよ」
照れ臭そうに
俯いた。
フフッと
思わず吹き出しながら
湯気の立つ
美味しそうなおかゆに口をつけた。
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ちぇ。(プロフ) - wakaさん» コメントありがとうございます^^どこかでその後の二人書いてみようと思います:) (2016年11月22日 9時) (レス) id: e14a95ed00 (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - お疲れ様です。おわっちゃった・・・・いつかその後を書いてくれたら嬉しいなぁ。次回作待ってます!! (2016年11月21日 18時) (レス) id: 2c21ad0cad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちぇ。 | 作成日時:2015年1月17日 2時