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目の高さまで
ぐるぐるに巻かれたﾏﾌﾗｰから見える
目は赤く充血している。
小刻みに震える肩。
両手を擦り合わせながら
ｼｳｫﾝは立ち上がった。
鼻をすすりながら
おかえり。
なんて言うから、
「ちょっと！早く入って！！」
その逞しい腕を引っつかんで
部屋に入った。
急いで暖房をつけて
お湯を沸かす。
彼は何も言わずに
いつものｿﾌｧｰに腰掛けた。
「ﾏﾌﾗｰとって、上着脱いで。
いるなら言ってくれれば――」
頭を過ぎる
ｼｳｫﾝの真剣な顔。
そうだった…
彼は本気だったんだ…
私は罰が悪そうに言葉が途切れたまま
何も言わずに
ｼｳｫﾝに背を向けた。
────────────────
──────────
────
徐々に温まる部屋。
芯から冷えた身体は
なかなか温まってくれない。
大所帯だけに
ﾗｲﾌﾞにならないと中々集まれないから。
そんな空気で自然と、
毎回ﾗｲﾌﾞが続く日の最終日以外は
ﾒﾝﾊﾞｰだけで食事をする。
そんな大事な時間なんだけど。
やっぱり
「……好きっ……だからっ…」
鮮明に蘇る
Aの泣き顔。
感動してすぐ泣くAだけど
あんな顔、
初めてだった。
いつまでも嘘をついたまま。
Aが何も言わない事に甘えて。
ｷｽをするなんて……
分かってた。
Aが友達として
俺を見ていなかったことくらい。
泣かすまで
Aの想いを利用した俺は
最低な男だ。
「ヒョン。やっぱり俺先に帰ります。」
そう言ってここまで来た。
Aになんて伝えよう。
それだけが頭をグルグル駆け巡る。
「…ナっ！……ｼｳｫﾅっ！……」
遠くで響く声。
なんだか眠くなってきた
閉じたくないのに重くなる瞼。
気付けば意識を手放していた。
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ちぇ。(プロフ) - wakaさん» ｺﾒﾝﾄありがとうございます^^どこかでその後の二人書いてみようと思います：） (2016年11月22日 9時) (
レス) id: e14a95ed00 (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - お疲れ様です。おわっちゃった・・・・いつかその後を書いてくれたら嬉しいなぁ。次回作待ってます！！ (2016年11月21日 18時) (レス) id: 2c21ad0cad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちぇ。 | 作成日時：2015年1月17日 2時
