否、知っとるし｡ (ページ4)

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さん＿ワタシハシッテイルページ4

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　其処には淡黄色の髪に褐色の肌の男性と、黒髪でつり目が特徴の男性が居った｡

「……何で、彼奴が…｣

　夢？

「仕方の無い事だろ。元々何時死ぬかなんて判らない職業に就いてるんだからな。俺達も彼奴らも｣

　泣いているのは、誰？慰めているのは？

「判ってる！判ってたんだ…… 何時かこうなる事は｣

「……｣

　俯く淡黄色の髪をした男性。私は、貴方達を知っている気がする｡
　誰、誰なんだろう。モヤモヤと視界に霧がかかっていく。私はハッとして声をあげた｡

「待って！思い出せそうやねん！あんた等が誰なんかが！やから───｣

「っ……｣

　がばりと勢いよく起き上がれば、見慣れた自分の部屋が視界に広がっている。まだ夜らしい。辺りは暗く見えにくい｡

「……夢、か｣

　今まで此のように意味不明な夢を視ても動じる事は無かった。所詮は夢だ、気にする必要はない、と｡
　だが一週間程前起こった出来事によって、些細な事でも気になってしまうようになったのだ｡

「……何も無い何も無い。気の所為やって！｣

　毛布に包まる。ぐるぐると渦巻く不安は心の奥に仕舞い、再び眠りに就く私だった｡

･･･見テ見ヌ振リハイケナイコト