４ 会話 ページ4
紅茶を用意し、チョッパー様の元へ向かう
見張り台に上のほうにあるので、上を向きながら少し声を張る。
「チョッパー様、お疲れの所恐れ入ります。ミルクティーを御用意いたしましたが、
いかがなさいますか？」
「いる！寒かったんだ、ありがと！」
チョッパー様は毛布を肩にかけながら、ふにゃりと微笑んだ。
「本日はアッサムの茶葉を使ったミルクティーで御座います。お砂糖はどうなさいますか？」
「オレが入れる。でも春先とはいえ、まだ寒いな」
早くあったかくなってほしいなぁ
と空に溶かすように呟いた。
「ここら一帯の早朝の温度３Ｃ゜で御座います」
「そっかぁ やっぱり寒いな！ はやく夏にならないかなぁ」
少ししょんぼりするチョッパー様は、夏の日の思い出に浸っているようで、
自然と顔がニヤけていた。
この船での思い出が沢山あるようだ。
「三日後には日中の温度が25C゜になる予報のようです」
「じゃあ今年はあったかくなるのが早いんだな！楽しみだ！」
青い鼻を赤くする勢いで、楽しそうに語る。
そこで、 あ と思い出したようにこちら側を見た。
「Aはどの季節が好きなんだ？」
自分に質問が来るとは思っていなかったので、一瞬答えに詰まる。
だが、春夏秋冬の中でどれが好きかと聞かれれば、答えは一つである。
「私(わたくし)は春が好きです」
「へぇ！理由を聞かせてくれよ！」
理由は執事の義務のようになっているである読書にある。
執事であるのなら、酒やマナー以外にも知っておくべき事がある。
そうでなくても、もともと読書は好きな方だった。
「春をモチーフとした文があります。
春眠暁を覚えず
処処啼鳥を聞く
夜来風雨の声
花落つること知る多少
という文です。」
「ふぅん...初めて聞いた。
どういう意味なんだ？」
「春の寝心地の良さに、夜明けになったのにも気付かず
うとうとしていると、あちらこちらから鳥のさえずりが聞こえてきます。
昨夜は、風が強く雨も降ったようです。
昨夜の風雨でどのくらいの花々が散ったことでしょう。
という意味です」
「へぇ 博識なんだな！Aは！」
なんのよどみもなく笑う。
その笑顔を見ていると、なぜだか自分がここにいてはいけないような気になる。
それほど清らかな笑顔なのだ。
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米(プロフ) - 13でブルック様がブルック歳になっているかと…自分の好みのどストライクです。続編の方の更新、頑張って下さい(o^^o) (2018年5月24日 20時) (
レス) id: a291579951 (このIDを非表示/違反報告)
蛇心仏口 - 水。様 本当ですか！ありがとうございます！ (2018年4月3日 2時) (レス) id: d4848b5142 (このIDを非表示/違反報告)
水｡(プロフ) - 世界観がとても好みです!!続編も読ませていただきます!! (2018年4月1日 21時) (レス) id: 64a8d367a4 (このIDを非表示/違反報告)
蛇心仏口 - あ”・・・失礼しました・・・これからは誤字脱字などないようにします。優しく教えて下さってありがとうございます！！ (2018年3月7日 12時) (レス) id: 3d96a50914 (このIDを非表示/違反報告)
ナトリウム - すみません!!もう一個ありました。異変 の6行目の風呂が×2になってます!!! (2018年3月4日 18時) (レス) id: 8d1370d2de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蛇心仏口 | 作成日時：2017年11月22日 20時
