24 発見 ページ24
「お待たせ致しました、ココアを御用意させて頂きましたが、
よろしいでしょうか」
後ろからそっと声をかけた。
くるりと振り返ったナミ様は、ニコリと嬉しそうに笑い、
どっぷりと深い夜の空によく映える奇麗なオレンジ色の髪を揺らしていた。
「ありがとう、私ココア好きなの」
フフッと笑ってカップを手に取った。
そして、私が持っているもう一つの器に目をとめ、不思議そうに首をかしげた。
「・・・それは？」
「マシュマロで御座います。
本日のココアは純ココアを使用しておりますので、
純ココア特有の苦味がマシュマロを入れることによって
少し和らぐかと思いまして御用意させて頂きました」
「へぇ・・・そうなんだ・・・あ、でも遠慮しておくわ、
夜中にお菓子って太っちゃいそうだし・・・」
「マシュマロは一つあたり8kcalですので、ご心配には及びません。
それに加え、マシュマロの主材料は卵白や砂糖、水やゼラチンを用いて作られております。
ゼラチンというのはコラーゲンを変性させたもので・・・」
そこまで言って、ナミ様の顔がパッと華やいだ。
「お肌にも良いってことね！」
「じゃあ」と上目遣いに言い
「Aがそこまで言ってくれるなら、もらおうかな
マシュマロ入りのココアも美味しそうだしね！」
えへへ、と気の抜けたような笑いを残し、マシュマロをココアの中に入れた。
固形だったマシュマロがその形を徐々に崩し、
ホイップクリームのようにとろけていった。
それと同時に周りにはいっそう甘い香りがただよい、
深夜の鼻腔をくすぐった。
そしてついに形を完全になくしたマシュマロはココアの中に溶けて無くなり、
確かにそこにマシュマロがあったという証拠だとでもいうように、
ココアのチョコレート色をほんの少し明るくしていた。
「おいしそう・・・」
両手でカップを包み込み、ゆっくりと口をつける。
まだ気温が低いので、ココアのカップからは白い湯気がゆらゆらと立っていた。
それを遠くに飛ばすように息を吹きかけ、やっとの事でココアを口に入れる。
「わぁ・・・なんていうか・・・すごく優しい甘さね、全然甘すぎなくて」
気に入ってもらえたようだった。
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米(プロフ) - 13でブルック様がブルック歳になっているかと…自分の好みのどストライクです。続編の方の更新、頑張って下さい(o^^o) (2018年5月24日 20時) (
レス) id: a291579951 (このIDを非表示/違反報告)
蛇心仏口 - 水。様 本当ですか！ありがとうございます！ (2018年4月3日 2時) (レス) id: d4848b5142 (このIDを非表示/違反報告)
水｡(プロフ) - 世界観がとても好みです!!続編も読ませていただきます!! (2018年4月1日 21時) (レス) id: 64a8d367a4 (このIDを非表示/違反報告)
蛇心仏口 - あ”・・・失礼しました・・・これからは誤字脱字などないようにします。優しく教えて下さってありがとうございます！！ (2018年3月7日 12時) (レス) id: 3d96a50914 (このIDを非表示/違反報告)
ナトリウム - すみません!!もう一個ありました。異変 の6行目の風呂が×2になってます!!! (2018年3月4日 18時) (レス) id: 8d1370d2de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蛇心仏口 | 作成日時：2017年11月22日 20時
