お嬢様、口づけを・・・//*執事ver.*【名前変換オリジナル】

▽61　　居場所 ページ5

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―――――ｺﾂｺﾂ…



A「もしもし」





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(人2)「お嬢……っ!!」




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ニタっとした顔でぐっと手で口を塞がれる。



離されたかと思うと、顔が急に近づいてくる。





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―――――ｶﾁｬﾝ!!……




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遠くの方から大きな音が聞こえた。



多分玄関の方から。




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電話の方を見ると


受話器がぶら下がったままだった。





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もしや…お嬢様っ!?





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もう……限界。





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姫愛様の腕を取り、首から離し、


軽く突き飛ばした。




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姫愛「あんた、抵抗する気？フィアンセに」


(人2)「わたくしのお嬢様はAお嬢様です。
　 姫愛様の婚約者にもお嬢様にもなる気はありません」




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姫愛様を残し


キッチンを出るとリビングから


紫響様が顔をのぞかせていた。




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(人2)「今日はお帰りいただきますか。
　 用ができたので。申し訳ありません」




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そう言い残し


屋敷を飛び出して、お嬢様を追った。





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けれど、お嬢様の行きそうな場所に心当たりは…


最近言った場所を点々とまわるがどこにもいない。



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どこにいらっしゃるのですか、お嬢様…っ。




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「…っ。……ﾋｨｯｸ。…ぅ」




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この声……



もしかして。





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角を曲がると


あの公園の真ん中で


泣いているお嬢様の姿があった。



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(人3)「あっ!!いたっ!」





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お嬢様の方へ駆け寄った



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