▽59 その頃 ページ3
(人2)side
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姫愛様が紅茶を落としたため、
キッチンへと走った。
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自分も少し考えすぎだろうか……
お嬢様が目を合わせてくれないなんて
何か言われたのでは……
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キッチンで布巾を見つけ戻ろうとした
その時。
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「あ、いた」
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キッチンの入り口で
ニヤリとした顔で姫愛様がたっていた。
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姫愛「私も手伝わなきゃなぁ〜っと思って」
(人2)「結構です。お客様にやらせるわけにはいけませんので」
姫愛「ふーん…」
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するとこちらに向かって歩いてくる。
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姫愛「なんか、だいぶ冷たくないわね」
(人2)「そんなこと…」
姫愛「最初はあんなに優しかったのに。
あの契約をしてからあなたは私に冷たくなってしまった」
(人2)「……」
姫愛「そんなにイヤ?私と婚約するの」
(人2)「………」
姫愛「私はあなたになんだってしたあげる。
なんだって買ってあげるし、子供だって…」
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(人2)「わたくしはお金などほしくありません」
姫愛「…じゃあ、質問していい?」
(人2)「…はい」
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姫愛「あの、Aってこのどこがいいの?
何が私と違うの?」
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二人の…違い。
お嬢様…と、姫愛様。
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(人2)「…お嬢様は、寂しがり屋で
少しおっちょこちょいで…」
姫愛「………」
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(人2)「でも人にはあんまり心配させたくないと
いつも我慢して。誰にでも優しくて。
そんなお嬢様を私はほっと置けませんから」
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姫愛様は口をつぐんだまま何も言わず
私を真っ直ぐ見つめる。
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姫愛「でも、残念ね」
(人3)「……?」
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もちもちなもち - 泣けます… ; ;号泣…… まじでいい作品。そらべあさん、、天才ちゃう?お気に入りです、このお話を、作ってくれてありがとう…! もっと執事がよかったです… (2月21日 6時) (レス) @page48 id: 6919ea9653 (このIDを非表示/違反報告)
もちもちなもち - テクノ(親のスマホから)さん» おしの名前入れるといいですよ! (2月20日 6時) (レス) @page13 id: 6919ea9653 (このIDを非表示/違反報告)
テクノ(親のスマホから) - すみません途中でうっかり送ってしまいました。続きから行きますね。で、ああああああ尊いです本当に!神作です!私のなんか駄作で駄作で…。とにかく凄いです!こんな駄作者の我儘ですが、こんな感じのをまた作ってほしいなと思いました!神作ありがとうございました! (2021年7月11日 20時) (レス) id: d7df8936b7 (このIDを非表示/違反報告)
テクノ(親のスマホから) - あーーー泣けるーー。親の前だから滅茶苦茶我慢したけど、1人だったら泣いてたな。私の場合は執事さんの方に推しの名前を入れたんですね、はい。で、あああ (2021年7月11日 20時) (レス) id: d7df8936b7 (このIDを非表示/違反報告)
審判 - スゴい面白かったです!!!! 最後らへんは、ずっと号泣しながら読んでました!。笑 ほんっとなんて言葉に表したらいいかわかんないほど素敵なお話でした^^ (2019年7月24日 10時) (レス) id: fc8b5bc6cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そらべあ** | 作成日時:2013年11月29日 18時