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駅[mn] ページ8
『はぁ…やっと仕事終わった…｡』
会社での残業を終え､ふと､窓の外を見た｡
『うげ…雨降ってんじゃん､折りたたみ入れといてよかった…』
私は会社からでて､いつもの道を歩いて､駅へ向かった｡
そして､改札口付近まで行くと…
『っ…?!』
見覚えのあるレインコートを着た､男性がいた｡
『まさか…ね｡』
胸が､ドクドクと震えている｡
あの人と同じくらいの身長､早い足取り､色素の薄い髪色…｡
紛れもない昔､愛していた…オスマン…なのね…｡
『あ､の…』
声を､かけようとした｡懐かしいあの人に｡でも､その一歩手前で､別れた時の苦い思い出達が込み上げてきて…､言葉が詰まる｡
オスマンがいなくても､私はこんなに元気に暮らしていることを､さりげなく伝えたかっただけなのに…
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作者名：暁 | 作成日時：2018年7月16日 4時
