第百十三話 ページ23
隼「なんで名前…ッ
まだ、治ってねぇのに…」
「あら、治したいから私を今日病院へ連れて行ったんでしょう？
だったら治して見せなさい。約束通り、私も手伝うから。」
微笑んでそう言うと、英聖は泣きそうな顔をして私を抱きしめた
強く、けど優しく抱きしめられる。
「ちょ、っと…ここ外…っ」
人が少ないとはいえ、通行人の目が痛くて離れようと身をよじる
公共の場で抱きしめあうなんて、非常識だわ。
お父様に見つかったら間違いなく怒られてしまうだろう
隼「ありがとう…ッ
ありがとう…Aッ…！」
なんとか離れようとしていると、耳元で英聖の声がして動きを止める
鼻声…泣いているのだろうか。
抱きしめられているから確認が出来ないけれど、きっと泣いているんだろう。
離れるのは諦めて彼の背中に手を回す。
そしてゆっくり背中を摩って、時々ぽんぽんと叩いた
「焦らなくていいのよ…ゆっくり自分のペースで治しなさい。
ほら、家へ帰るわよ。夕食に間に合わなくなっちゃうわ」
隼「うん…そう、だな…
帰ろう、A」
服の袖で涙を拭うA
普段から大人びている彼の少し子供っぽい仕草に笑みが零れた
泣き止んだ英聖とまた手を繋いで、家に向かって歩き出す。
家に着く頃には夕日は沈みきって辺りは暗くなってしまっていた
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汰ると(プロフ) - 猫宮さん» コメントありがとうございます！励みになります♪ (2019年11月20日 23時) (
レス) id: d73a4e59a0 (このIDを非表示/違反報告)
猫宮 - 続き待ってます！ああ天河原×京介最高！ (2019年11月11日 8時) (レス) id: a4825ec2c2 (このIDを非表示/違反報告)
汰ると(プロフ) - 加奈さん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえてうれしいです♪天河原とても良きですよ…！これからもよろしくお願いします！ (2019年10月28日 1時) (レス) id: d73a4e59a0 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - 初コメ失礼します！このシリーズめっちゃ好きです…！天河原良いですよね…！そしてとても面白いです！これからも頑張ってください！ (2019年10月20日 18時) (レス) id: d8e9a8e7ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：汰ると | 作成日時：2019年9月27日 0時
