第九十三話 ページ3
大きなため息をついて取っ組み合いで乱れた髪を整える隼総
三人もどこかほっとしたような顔をしてさっきまでの雰囲気はどこへやら…。
西野空も隼総の横に言ってごめんねぇって謝っている。
私一人、会話に入っていけてないこの感じ…。
喜「昨晩、お風呂に入った形跡があったので…
すみません、早とちりしてしまって。」
喜多もなんだか嬉しそうな顔をして私に話しかける。
何の話かついていけないけどもういいわ。朝から疲れる…。
隼「俺が吐いて汚したからAに入ってきてもらっただけだ。」
西「もうっ、それならそうだってちゃんと言ってよ〜
ま、まぁ？僕は隼総にそんな事する度胸なんて無いと思ってたけどねぇ」
隼「じゃあさっきちゃんと話した時に信じろよこのグラサン野郎」
西「何？やる気？喧嘩なら買うけど」
喜「あーあーはいはいほら、落ち着けって！
すみませんお嬢様、朝からお見苦しいところを…」
「え、えぇ…別に構わない…けど、」
座ったまま返事をする。
隼総の顔を改めてみると、昨晩たくさんキスされたことを思い出してしまう…
それが何だか恥ずかしくなってきて、だんだん顔が暑くなってる気がするわ…
両頬を手で抑えて、立ち上がって扉の方まで走る
「じゃ、じゃあ私は部活だから…！」
星「A様、朝食は」
「いらない!!!!」
恥ずかしい。
恥ずかしい恥ずかしい。いつもは平気なのに。隼総の顔が見れない…！
だ、だって…昨日のキスは大人のキスだったもの。
仕方ないじゃない…っ！
「行ってきます！」
「「「「いってらっしゃいませ、お嬢様」」」」
そう言って四人の方を振り返らずに急いで玄関に行って靴を履き、外に飛び出す。
帰ったら、どんな顔をしたらいいかしら？
あぁ、本当に。朝から嫌になっちゃうわ。
西「え、何あの反応…隼総ァ…本当にしてないんだよね？」
隼「何回言わせるんだ。手は出してない。
ちょっと、口に舌入れただけだ」
喜「それで吐いたのか…なんでまたそんな無茶をするんだお前は」
星「本当に。」
西「舌ァ⁉何それ僕だってまだしてないんだけど！」
隼「知らねぇよそんな事。
いや…それよりも、誰かあのお嬢様がどっかで恥かく前に保健の授業してやってくれ…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 21人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
汰ると(プロフ) - 猫宮さん» コメントありがとうございます！励みになります♪ (2019年11月20日 23時) (
レス) id: d73a4e59a0 (このIDを非表示/違反報告)
猫宮 - 続き待ってます！ああ天河原×京介最高！ (2019年11月11日 8時) (レス) id: a4825ec2c2 (このIDを非表示/違反報告)
汰ると(プロフ) - 加奈さん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえてうれしいです♪天河原とても良きですよ…！これからもよろしくお願いします！ (2019年10月28日 1時) (レス) id: d73a4e59a0 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - 初コメ失礼します！このシリーズめっちゃ好きです…！天河原良いですよね…！そしてとても面白いです！これからも頑張ってください！ (2019年10月20日 18時) (レス) id: d8e9a8e7ea (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：汰ると | 作成日時：2019年9月27日 0時
