【イナGO】お嬢様のお気の召すままに。‐隼総編‐【天河原】３ (ページ23)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:7,845 hit

第八十三話ページ23

暗い部屋。

いつもは離れたところにいて近づいてこない隼総が、私の上にいる。

私の髪を少し取って、そこにキスをした。

隼「お嬢様が、言ったんだからな…。」

今まで見せたことない、"男"の表情をした隼総

少し怖くなって、隼総から目をそらしてしまった。

「え、えぇ。言ったわ。」

震えそうな手を握りしめる。

少し顔を上げて隼総の顔を見つめる。

暗くなった部屋に、窓から月の光が入ってきて隼総の姿を照らす。

隼「…チッ」

「んぅっ」

舌打ちをした隼総が、私の腕を抑えてがっつくように唇にキスをした。

舌が口の中に入り込もうとするのを必死に口を閉じて抵抗する。

私の手を抑えている隼総の手に力がどんどん強くなってきて痛い。

何度も何度も唇を重ねてくる。

隼「なんだ、結局そんな気ないんじゃねぇか…」

やっと口を離した隼総が、低い声で呟くように言う。

空いている手が、私の頬を撫でる。

「はやぶさ…ッんっ…」

少しを気を抜いてしまい、またキスをしてきた隼総の舌を受け入れてしまう。

キス…そういえば、まだ京介としたこともないな。

どこかで、冷静にそんなことを考えれる自分に少し驚く。

隼「そういや、Aの初キスもらったのも俺だっけ。

悪いねぇ、剣城が相手じゃなくて」

口を離し、私の顔を見る隼総。

私の足の間に自分の体を入れてきて、空いている方の手で右足を持ち上げられる。

慣れている手付きで。自然な流れで隼総はそのまま自分の腰を押し付けてきた。