聞いて、五年生。101 ページ6
正直なところを言うとまだ心はスッキリしていない。
なんせ欲を叶えられなかったから。
でもそれは我儘だと、もう一人の鈴代が、自分自身が、そう言ったから。
もう後悔は、ないかな。
「鈴華―!先生にも挨拶終わった?」
「うん!みんな凄く驚いてた・・・・・・」
あまりにも急なことで正直頭が追い付いてないけれど、母の命令と言えば
逆らう訳には・・・・・・否、逆らえない。
「私がお嫁に行っても友達にも誰にも言わないでね」
「えっ!?お姉ちゃんお嫁さんになるの・・・・・・?」
「まぁね〜」
好きな人が居たけど。
それは心の奥底にしまっておこう。
「行こうか、」
周りには鈴華の友達がずらっと並んでいた。友達が多いのだと安心したのは姉心だろうか。
しかし私のために集まった人は誰もいない。
友達がいないか・・・・・・ら、
『鈴代!!!』
・・・・・・いた。
一番大好きな大事な・・・・・・“友達”
「先輩!お久しぶりです!」
『久しぶり、鈴華・・・・・・ちゃん』
そのお久しぶりが最後なんてどれだけ辛いだろう。
「あ、・・・・・・Aちゃん、安心して私はもう・・・・・・」
『もういい、それはもういい』
・・・・・・念のために言おうと思っていたのに。
鈴華と仲良く話しているところを見るとやっぱり心のどこかが黒くにじんでいく。
私、いけない子なんだな、としみじみ思う。
『鈴代の気持ちに答えられなくてごめんなさい』
一礼するとさっと走って何処かへ行ってしまった。
フリーズするのも仕方がないだろう。
私はてっきりここで感動の言葉を交わすものかと思っていたのだけれど。
まさかのその一言。
・・・・・・でもまぁ、
「一番、私には最適だなぁ」
鈴華が不思議そうに見てくるのでふ、と微笑んだ後、
手をメガホンのようにして、私は叫んだ。
「縁、切ってくれて、あーりーがーとーうーー!!!」
それは絶対にAちゃんにも届いていた。
その証拠にAちゃんは止まらずに振り返らずに手を少しの間ふってくれていたから。
この前縁は切らずに仲直りする、そうなっていたけど私は断った。
それではあまりにも辛いから。
だから、
どうか、
私が昨日と今日に言った言葉を、嘘だと気づかないで。
まだ好き、大好きで仕方がないことに、気付かないで―――。
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もえこ(プロフ) - 通知来ました〜!!ありがたい(神) (2019年7月15日 13時) (レス) id: 8b605c37d7 (このIDを非表示/違反報告)
天然水豆腐(プロフ) - もえこさん» Jkが終わってしまったということは…こみゅ〜の方にメッセージ送ったのですがどうでしょう!?多分通知があると思うので! (2019年7月15日 13時) (レス) id: 685b41ea38 (このIDを非表示/違反報告)
もえこ(プロフ) - 私の学生生活後2年で終わる…泣 (2019年7月15日 13時) (レス) id: 8b605c37d7 (このIDを非表示/違反報告)
もえこ(プロフ) - 受験はすでに終わってしまったぁ〜!JKが終わってしまったことが悲しい…(コミュ!?ぜひぜひ!!しかしやり方がわからぬ…) (2019年7月15日 13時) (レス) id: 8b605c37d7 (このIDを非表示/違反報告)
天然水豆腐(プロフ) - もえこさん» おおおおおお!!ギリってことは受験生さんだったりしますか…?((私もです笑笑良かったらこみゅ〜とかどうでしょう!? (2019年7月14日 17時) (レス) id: 685b41ea38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天然水豆腐 | 作成日時:2018年11月4日 17時