聞いて、五年生。【RKRN】

聞いて、五年生。１２０ ページ25

なんで。

何で何で何で何で何で何で！
何故学園長先生はあんなことを言ったんだよ！！


「少しでも此処に居たい、と思っていた時の理由を見つけるまでは認めん」


はぁぁああああ！？
折角決心したんですけど！？

それ絶対学園長先生が気になってるだけだろ！
関係ない！
理由なんてない！



そこまではまだいいよ、だってそのままなら此処に居続けれるからさ。
･･････なんて思ってたら！


「一週間以内に答えが出んかったら兵庫水軍からまた来なさい」


めんどくさいんだよ。
いや待てもう･･････学園長先生が来てください。

ていうかもうどうでもいいでしょ理由なんて。



納得できていないままぷんすかと荷物を少しだけ、
机の上の物と床に置いているものだけを片付けた。

まさか数日で二年生長屋ライフが終わるなんて思ってもいなかった。


『再びの忍たま生活もね』

木下先生の授業久しぶりに受けれて嬉しかったんだけどな。
仕方がないか。
木下先生にはしっかり挨拶に･･････何なら今のうちに先生生徒孝行でも。









「なんでっ、なんでなんだよA！！！」

私は目を見開く。
別に感情的になって、とかじゃなくて襖が壊れたから。

『･･････』

気まずくて無言なんじゃない。
ただその修理代が高そうで食満先輩が怒りそうで。


「なんで行っちゃうんだよぉおお」

兵助のその叫びは何を隠そう感情的な涙だ。
いやしかし何より木っ端微塵に近いほど壊れた襖が、あの。

五年生が全員兵助と同じように部屋に入ってくる。
色々待っていただきたい。



「なんで･･････」
「嫌だって言ったのに」

思い、ただただ空気が重い。
何故こうなる。

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