聞いて、五年生。115 ページ20
『はい、これ数回目ー』
と、言いたい衝動を堪え真顔を保つ。
この告白ラッシュを少し不気味に覚えながらも面白いのでもう良しと
している。
「あ、ぁあああ、それじゃ、三郎次のところに本の返却頼んできますね」
そそくさと逃げるように図書室を出て言った久作。
その気持ちわかる。
巻き込んでごめんな。
「焦っちゃってこんな形だけど・・・・・・」
「本気だか、らな。ていうかなんで雷蔵いるんだよ」
「いや、こっちの台詞」
だんだん強くなっていく言い合い。
これは止めなくては。
『二人とも、煩い。気持ちは・・・・・・よくわかったから。
それが嫌がらせとかでなかったら』
「「んなわけない!」」
急な展開ご苦労様です。
「・・・・・・どこまで聞いた?」
『どこまで・・・・・・って?』
「俺たちがお前を傷つけてしまった理由とか」
グサッと心に刺さった気がした。決して許したわけではないのだ。
昔のトラウマを抉られると顔が白くなっていきそう。
「それは聞いていないかな」
雷蔵がなにかを言おうとしているのは分かる。しかし言う言葉が見つからない、
そんな状況だろうか。
そしてやっと言えそうな言葉を絞り出し意を決した顔で向き直った。
「でもさ、忍術学園からいなくならないでほしいってのは本当だよ」
・・・・・・。
「たとえどう思われてたってな」
「できれば前みたいに――――、なんて欲張り、か・・・・・・な」
ん???
『何の話・・・・・・』
「だから、Aが学園からいなくなるのなんて絶対に嫌だってこと。
兵助なんてそれ聞いた瞬間学園長先生のところに武器持って
反論しに行ったほどだよ」
頭がまだ追いついていない。
私が忍術学園を辞める?
ナニそれ。
そんなの聞いていない。
『なにそれ!!!私学園辞めるつもりなんてねぇし!!そんな事言った覚えも・・・・・・!学園長先生からもなにも聞いていない!』
「まさか・・・・・・それも聞いてなかった?」
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もえこ(プロフ) - 通知来ました〜!!ありがたい(神) (2019年7月15日 13時) (レス) id: 8b605c37d7 (このIDを非表示/違反報告)
天然水豆腐(プロフ) - もえこさん» Jkが終わってしまったということは…こみゅ〜の方にメッセージ送ったのですがどうでしょう!?多分通知があると思うので! (2019年7月15日 13時) (レス) id: 685b41ea38 (このIDを非表示/違反報告)
もえこ(プロフ) - 私の学生生活後2年で終わる…泣 (2019年7月15日 13時) (レス) id: 8b605c37d7 (このIDを非表示/違反報告)
もえこ(プロフ) - 受験はすでに終わってしまったぁ〜!JKが終わってしまったことが悲しい…(コミュ!?ぜひぜひ!!しかしやり方がわからぬ…) (2019年7月15日 13時) (レス) id: 8b605c37d7 (このIDを非表示/違反報告)
天然水豆腐(プロフ) - もえこさん» おおおおおお!!ギリってことは受験生さんだったりしますか…?((私もです笑笑良かったらこみゅ〜とかどうでしょう!? (2019年7月14日 17時) (レス) id: 685b41ea38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天然水豆腐 | 作成日時:2018年11月4日 17時