『歯車』２ Ren.N

ろくじゅうろく ページ16

廉「 A！！！ 」









廉「 誰やねんおまえ！！なにしてん！！ 」









そう怒鳴って 、すぐに私から男を離してくれた 。









大吾「 マスターキーくらい学校あること知らへんの？ 」









廉「 A 」









あ「 れぇぇぇん 」









廉と大吾の姿が見えて 、安心して









涙が止まらなくなる 。









思いっきり廉に抱きつくと 、









いつもの廉ならしてくれないような力で 、ぎゅっとしかえしてくれる 。









廉「 遅くなったな 。ごめんな 。怖かったな 。」









あ「 怖かったぁぁ 。私どうなるのかと思ったぁぁ 」









廉「 よしよし 。」









そう言って 、次は頭をぽんぽんとしてくれる 。









ぱっと顔を上げると 、廉は優しい笑顔で見てくれていた 。









大吾「 ねぇこいつどうしたらいーの 」









そう言っていつのまにか後ろに手を回さして男を捕まえてる大ちゃん 。









あ「 え 、大ちゃんこんな強かったっけ 」









廉「 まぁなにげ空手強かったよなたしか大吾 」









大吾「 関心しとる場合とちゃうで 。てかこいつだれなん 」









あ「 小雪ちゃんがお金渡して動かしてた人 」









廉「 あいつ停学中にもそんなことやってるんや 」









大吾「 なんなら警察につきだしてもいけるで 」









あ「 でも 、この人小雪ちゃんの言う通りやっただけやんな... 」









廉「 Aが決め 。」









あ「 もう離していーや 。」









大吾「 え 、ほんま？ 」









あ「ほんまに 。変な問題起こすのも嫌だし 。」









それならって言って 、開いたドアの外に思いっきり押し出す 。









そうすると 、さっきまでの偉そうな態度はなくて 、そそくさと走って逃げていった 。

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