陽だまりの５人組 (ページ29)

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ある日、旧校舎の廊下で (末ズ ver.) ページ29

ある日の天文部。

上級生3人はまだ来ておらず、部室には二宮と松本しか居ない。

松本は今日、とてもとてもお腹が空いていた。

そして何気なく部室を見回すと、何故か冷蔵庫の隣の棚にカップラーメンが置いてあるのが見えた。(何故部室にカップラーメンがあるのか、とにかく天文部は自由だからである)

「腹、減ったな…」

大きな独り言を呟いて松本は立ち上がると、やかんで湯を沸かし始める。(部室に何故コンロがあるのか、何度も言うが天文部は自由なのである)

カップラーメンに湯を注いで、よし食べようと箸を割ったとき。

ゲームを握ったまま、ソファーでうとうとする二宮の姿が視界に入った松本。

「寝てたのか…」

再び大きな独り言を呟くと、流石はジェントル、二宮にブランケットを掛けてから、何を思ったか部室を出て、廊下でラーメンを食べ始める松本。

あとからやって来た上級生３人組は…

「え、え？まつゆんどーした？！」

「あ、それ俺が先生から貰ったご当地限定ラーメン…」

「あっその味ならねぇー、このラー油入れたらもっと美味しいよ！」

何故か部員が部室に調味料までストックしているが……まあ天文部は自由なのである。

「中でニノ寝てるから」

気配りは流石だけれども……

「潤くん！ラーメンくらい部室で食べて大丈夫だからっ！」

気配りし過ぎる男、松本潤なのである。