陽だまりの５人組 (ページ28)

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「ごめ、、ちょ、ダメだ…」

俺と相葉くんの肩に体重を預けて、ぐったりとそう呟くニノ。

「ばかっ、無理するからでしょ！」

「いけると、思ったんだけど…」

「とりあえず、保健室行こ」

保健室に行くと先生が案の定、苦笑い。

「また無理したねえ。貧血っぽいから、しばらく奥で休んどきなさいね」

ベッドの上でも目眩がするのか、目をキュッと閉じて辛そうなニノ。

「ごめんな、俺が代わっといたら良かったな」

多分、さっき俺の教室に来たときからしんどかったんだろ。

だけどニノはふわっと笑って

「いーのいーの。翔ちゃん忙しいんだから。お陰で俺のカッコいいとこ皆に見せれたし。ね？」

こんな時でも軽く冗談を交えて話すニノは、本当に優しい。

「もうっ、しんどい時は断れよっていつも言ってるでしょ？」

「だからさぁー、今日はいけると思ったんだって」

「ほんと、ニノちゃんそういう時は馬鹿なんだから……まだしんどいでしょ？寝ときなよ」

「ん……」

しばらく経って、寝息が聞こえはじめて。
今日はやけに素直だな……どんだけ無理してたんだよ。

ベッドのサイドにある椅子に座って、優しくニノのサラサラした髪を撫でる相葉くんの

少し泣きそうで、心配でたまらないような表情は…………

2年前、病院ですれ違った彼とぴったり重なった。