陽だまりの５人組 (ページ27)

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マジで凄ぇじゃん、俺今ニノとサッカーやったら負けるかもしれない。
サッカー部入ったら普通にレギュラーいけるレベル。

けど、ずっとウチの学校の方がリードしてるのに相葉くんだけはずっと心配そうな顔してるんだよ。

「どうかした？」

「結構ヤバイよ、ニノちゃん無理してる」

え？

「まだそんなに目立つ程じゃないけど、これ、キツい時のパターンだ」

なんか……

幼馴染、って感じが羨ましい。(実際そうなんだから当たり前かもしれないけど！そもそもそんなこと考えてる場合じゃないけど！)

それから暫く経つと、相葉くんの言ってた意味が分かってきた。

本当に些細だけど、少しパスがずれてきて、相手校の追い上げも凄くて気付けばリードしていたのがPK戦にまで持ち込まれて。

頑張れ、、、

「「「ぁあっ！！」」」

相手校の選手が、物凄い速さでゴールに向かってシュートを打って

これは入る…………

と、思ったのに。

「「「ぉおーっ！！」」」

１人、弾丸のような速さでボールに追い付いたかと思えば、そのまま華麗な足さばきでくるっと方向転換。

そのままドリブルして突っ切り、一回パスしてからもう一度ボールを受け取ると、流れるような動作でシュートを打った。

ボールが綺麗にネットに突き刺さると同時に、試合終了のホイッスルが響く。

「ニノ、マジ上手いじゃん…」

校庭に歓声が巻き起こる中、その張本人のニノの体がふらっと傾くのが見えて、既に駆け出していた相葉くんを追いかけた。