陽だまりの５人組 (ページ13)

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保健室とサボり魔さんと side M ページ13

「よって、√3をxに代入して計算することになるから……じゃあ二宮、答えは？」

「あ…はい……」

大丈夫かよ、マジで。

「23」

小さな声で教えてやる。

23、答えてからニノは後ろを振り向いてありがとと微笑んだ。

ありがと、じゃねーんだよ。
何時にも増して白過ぎるんだよ、顔。

いつも、発展問題でも滅多に間違えない癖に。
こんなの、応用も何もない基本問題だし、まさかニノが分からないとは思えない。
いつも授業は真面目に受けてるのに今日はずっとぼーっとしてるし。

朝、顔色悪いのは何時もの事だから気にしてなかったけど、さすがにそろそろ血色良くなってきてもいい時間帯だろ。

あーあー。
授業受けるの諦めて机に突っ伏しちゃったよ。
いい加減、保健室行けよな。

後ろから肩をつんつん突ついてみる。

「ん…おはよ、潤くん。昨日徹夜で世界と闘ってたから超眠いんだよね……」

いや、違うだろ！
ってか、世界と闘ってたは語弊があるだろ！

しょーがねーな。
あと15分で授業終わるし、休み時間に連れてくか。