陽だまりの５人組 (ページ12)

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ある日、旧校舎の廊下で (磁石ver.) ページ12

終礼のチャイムが鳴ってから暫く。

本日掃除当番だった為、いつもより少し遅れて旧校舎までやって来た櫻井。

「今日は何しようかなあ」

と一人呟きながら階段を上がって行く。

因みに天文部、メンバーがメンバーなのでずっと喋っているだけ…と思われがちだが一応活動はしている。

部長は時々星座図鑑を眺めて絵を描いて、結局ソファーで昼寝しているし、
(ここのソファーって陽の当たり具合が絶妙なんだよねby大野)

副部長は一番真面目に星座を暗記しているし、
(やべぇ、テスト範囲今回は春と秋の星座だったのに春と夏の勉強してた、やべぇ…by櫻井)

相葉は時々星座早見をくるくる回しているし、
(あれ…何でだろ……全然合わないんだけど…………by相葉)

二宮はゲームをしながら他の４人を観察しているし、
(相葉さん、やっぱり馬鹿なの？星座盤上下逆だよby二宮)

松本は何処から持ってきたのかマットやら謎のドリルやら、部室に持ち込んで筋トレに励んでいるし
(プロテインは粉じゃダメなんだよ！by松本)

まあちょっとおかしいのも混じっているかもしれないが、とにかく活動はしている。
何せ自由なのだから、そこまで問題はないのだろう。(ないのか？)

という訳で櫻井は今日何をしようか考えながら部室の方へと歩いていた。

その時。

ガラッと部室のドアが開いたかと思えば

「しょーちゃぁーんっ！」

パタパタパタッ。

駆け寄ってきて櫻井に飛び付く二宮。

「ニノぉー。逢いたかったぞう！！」

そのままふざけて二宮を抱えながら廊下を歩く櫻井。

天文部の頭脳派二人がふざけ出してしまっては、もう誰も止められない。

ガラッ

再び部室のドアが開いて、中から出てきた松本は廊下の異常な光景をみて一言。

「何してんの？」

まあそりゃそうだ。

かの有名な磁石のホテルエピソードより。