【マギ】煌帝国第5皇子は紅玉の弟/弐(男主) (ページ3)

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49夜　紅覇目線ページ3

紅覇「何々？あっついに僕に服を選んで欲しくなった？」

『違うよ』
首を横に数回降るのは俺の弟のAだ

弟は日にあたると体調が悪くなる体質を持っていて、季節関係なく室内でもフード付きの黒いだぼついた服を身に着けていた。髪もボサボサで身なりは帝国の一皇子とは僕はあまり思えなかった。

僕はそれが気に入らなかった。現にその服装である。

紅覇「じゃあ何？」
『兄様の従者に意見を求めたいんだちょっと貸してほしいの』
紅覇「ふ～・・・んじゃあ僕の言うことも１つ聞いてよね」

『な、何・・・？』
少し顔を曇らせる

紅覇「いつも思うんだけどその服なんとかならないの？」
『お、俺は着ることが出来るのならべ、別にこれでも・・・』

少しタジタジした口調だ。あまり関心の無いことを突かれたからだろう

ジュダル「いいじゃねぇか A 折角、なんでも着れるようになったんだしｗｗ」
紅覇「ジュダルくんそれどういう意味？」
ジュダル「こいつもう日に当たっても大丈夫だから」

そういえばそうだ。この日中の時間にいること自体がそれを物語っている
室内でも、光に強く反応してしまうのにここに立っている

紅覇「ならさっ Aの言うこと聞いてあげるからさぁ僕の言うことも聞いてよね」
『むぐ・・・っ』
眉間にしわを寄せて、困った様子であったAの様子をジュダルは見て、笑っていた

紅覇「じゃあジュダルくんに従者を貸すから Aはこっち」
僕は楽しみで仕方なく、つい Aの手をひき、部屋へ向かおうとしていた