48夜 白龍目線 ページ2
シンドリアの魔法によって、今
義姉・紅玉とシンドリア国王・シンドバットの関係の真相を明かそうとしているところだ
俺はその真相より、もっと気になることがあった
それは
義弟・Aのことだ
特に最近の様子はおかしい。以前までは魔法だけに限らず、剣術をも兄王・紅炎から教えを乞うことが多かった。1つ年下でありながら、周りをよく見て行動していた。表情はあまり崩すことがなかった故、何を考えているかはあまり見えないタイプであったが、実姉である紅玉のことも時々、気にかけ、これほど気になることもなかった
しかし、最近では以前から関わってたものとは関わらず
俺の目の敵としている実母・玉艶や組織の者たち、特にジュダルと一緒にいる姿をよく見た
それも以前よりも子供らしい表情も確認できた
剣術に関しては、ここ何日も鍛錬している姿は見ていない
この数か月で彼に一体何があったのか
先日もジュダルと共に第3皇子・紅覇に従者に意見を乞いていた
〜〜〜〜〜〜〜〜
『あっ 紅覇兄様 ちょっと意見をもらってみようよ』
ジュダル「あ〜 これ(魔法式・陣) 他人に見せんの 嫌なんだけど」
『大丈夫 俺が上手に言うから』
Aは悪戯を思いついたかのように笑った
前のような落ち着きもあるが、目的を見つけたAにとって堕転した今は、昔よりも生き生きとしている。
しかしこの魔法を他人に見せるのは、癪だが・・・
『兄王様!』
ジュダル「って 勝手に呼ぶなよ お前」
その声に紅覇が気づく
紅覇「あれ? 珍しい組み合わせだね 僕に何か用?」
『兄様に折り入ってお願いがあって』
Aは笑顔で兄にその言葉を言った
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