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16夜 ページ17

紅玉「・・・構わないわ」
バルバット側は「構わない」という意味を捕らえられていないようであった

紅玉「私が受けた本国からの命はバルバット国王と婚姻し、条約を結ぶこと 故に誰が国王でも変わりありません なるべく早く新しい国王様をお決めくださいね」

バルバットの兵たちは間が悪そうな顔をし、周りをうかがう
その内の兵の隊長のようなものであろう男が早く国王を決めなければといい
王家たちがなにやら 話を始めているようだ
細かい内容までは聞こえない

『いいのですか? 姉上』

紅玉「えぇ それが本国の・・御義父様の命令だから」
すこし哀しげな顔であった

話が落ち着いたようで 皆の視線はバルバットの先程 迷宮生物を相手にした男に向けられていた

紅玉「あなたが次の国王かしら?」

アリババ「俺は・・・・俺は国王にはなりません」
その言葉にどよめきが走った

『・・・では調印式までにどなたか 選出してください』

アリババ「その調印式でお話があります」

紅玉「・・・貴方は」

アリババ「第3王子 アリババ・サルージャ」

紅玉「で なにかしら」

アリババ「この中で 貴女を煌の代表と見込んで頼みたい 調印式で結ばれる国民の人権委譲条約・・・これを破棄していただきたい」
この男 ふざけているのか?

『・・・理由をお聞かせ願いたい』

アリババ「あれは全王が決めたことで彼が王位から 退位しました! それに他の者はこの条約を望んでおりません」

周りの視線を見る限り、彼の言ってることはその通りだ しかし・・・

紅玉「しかし 条約は破棄できないわ! これは国と国との取り決め いくら王が変わろうと関係はありません」

『その通り いくら貴方が全王の親族であっても次期国王であっても これは変わらない事項 その頼みは聞けませんよ』

紅玉「私は国王と結婚するの!」

アリババ「それは出来ません」

紅玉「それに伴い 調印式も行う」

アリババ「出来ません」

『・・・ふざけているのですか? 話になりません』

アリババ「・・・次の国王は誰もなりません」

『・・・は?』

紅玉「どうゆうこと?」

アリババ「今日で王政に 終止符を打ちます!!」

この男 本気でそんなことを口にしているのか?
あまりに予想外の解答に 俺は驚いてしまった

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柳葉(プロフ) - 忌苳さん» 受験の年じゃないよー けど心配してくれてありがとー (2016年1月3日 9時) (レス) id: 92d2bbd89a (このIDを非表示/違反報告)
忌苳 - もしかして受験ですか?それなら勉強頑張ってくださいね!!待ってますよー! (2016年1月2日 19時) (レス) id: 5802362610 (このIDを非表示/違反報告)
雪次(プロフ) - とても面白くて展開が楽しみです!ですが8か月以上更新されていなくて報告がないということはもう更新されないんですか? (2015年12月8日 15時) (レス) id: 3d3feb8b1c (このIDを非表示/違反報告)
ゆみ - 面白いです 紅玉ちゃんに実の弟がいるなんてこれからどういう展開になるのでしょうか?続き楽しみにしています 頑張って下さい (2015年3月15日 14時) (携帯から) (レス) id: a64fcc18a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柳葉 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2015年3月1日 17時

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