雑渡昆奈門 ページ7
柳Aが学園に戻り、数日が経った。
あくる日、柳が保健委員会の仕事を善法寺伊作先輩から教えてもらっている最中であった。この時、同室に1年の伏木蔵も一緒に作業を進めていた。
突如、柳は医務室の天井裏に誰かいることに気づきにクナイを投げた。
伏木蔵「ひぃ！？」
善法寺「ど、どうしたんだい A！」
2人のセリフには気づかず、静かに集中して天井上を観察する。
柳「・・・だれ？」
柳は体育委員長の七松小平太がたまに出すような殺気を放っていたことに同じ6年の善法寺伊作は気づいた。
すると投げた場所から3m程右の板を外し、そこからタソガレドキ忍者が現れる。地に着地したその忍者の顔を確認するとそれは知った顔であった。
柳「組頭！・・あっ・・・」
あまり表情を出さない柳もこの時ばかりはしまったという表情をしていた。
雑渡「やあ 保健委員会諸君 それにA 組頭と呼んでもらえて私は嬉しいよ」
柳「次に会う時は呼びません」
雑渡「まぁ そう悲しいことを言わないでくれたまえ」
善法寺「貴方は タソガレドキ忍者隊の組頭 ちょっとこなもん！」
その呼び名に柳がガクッと力が抜ける
柳「伊作先輩 違います」
雑渡「タソガレドキ忍者隊組頭の雑渡昆奈門だよ 保健委員長の善法寺伊作君」
伏木蔵「スリルとサスペンス〜 で、でもタソガレドキの方が どうして忍術学園に？」
雑渡「私の部下が 忍術学園の先生にちょっかいを出そうとしてね 忠告に来てあげたんだよ」
伊作と伏木蔵はなんでという表情を浮かべる一方
対照的に柳は「またか」と言わんばかりの表情をする。
柳「あの人 懲りないですね」
雑渡「全くだよ 尊奈門は1か月減給」
柳「可愛そう」
これほど、言葉に感情がこもらずに言えるのかと思えるほどの棒読み
柳「今日は御一人ですか？ 山本小頭や高坂先輩はここにはいらっしゃらないのですか？」
？「私ならここに」
そういい、別のタソガレドキ忍者が天井裏から降りてくる
柳「高坂先輩」
高坂「やぁ A 進級おめでとう」
柳「退学かと思いましたよ」
雑渡「僕が「退学させないでね」って文 学園長へ書いてあげたから」
柳「友達同士で交換するような軽い文ですね」
雑渡「ちゃんと用件は 書いてたから」
善法寺「あの なんでAを 受け入れしたのですか？」
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