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柳は七松の話に気が行ってしまい、手を止めて聴き入っていた
七松「躊躇とは即ち自問 苦悩や煩いは人がする行為 私らは忍びになるのだぞ? 癒すも殺すも躊躇などしてはならぬ」
七松はだんだん生き生きとした顔になってくる
七松「重きは他者でなく 心などでもなく ただ己の行動あるのみだ!」
善法寺「・・・っ」
七松「そうだろ? A」
柳「えー ここで俺に振ります?」
善法寺「す、凄い自信だね さすが小平太(汗)」
七松「なははっ まあな」
善法寺「そこまで言われると いっそもう君になりたいと思うよ それだと怒られる回数も減るだろうし」
七松「それは無理だな」ドヤッ
七松はヒョイッと身体を起こし、扉の前まで小走りする。
七松「信念も成長も成果も全て 自分の拳1つでとってこそだぞ! 話すの飽きたし、私は戻る じゃーなー! A 後よろしく〜」
柳「了解です」
そういい、いけいけどんどーんと走り去ってしまった。
善法寺「A 去年は小平太のもとにいて、今年は僕の所にいるけど その 物足りないとか思った事ない? 小平太より僕は一本筋が通ってないし、加えて不運だし(汗) 180度違うっていうか」
?「お前はお前だ 伊作」
善法寺「え? と、留三郎!」
食満「いててっ」
善法寺「い、いつから起きてたんだい?」
柳「俺が来たときには起きてましたよね」
食満「あぁ 馬鹿文次がうるさくてな」
柳が背中を支えながら、食満は身体を起こす。
食満「しっかし 小平太が ああ言う話をするとはな 珍しい」
柳「まぁ たまにありますよね 七松哲学」
食満「お前それ馬鹿にしてる?」
柳「尊敬の眼差し」シレッ
食満「噓くせぇ まぁ 文次郎より忍者してるような感じに聞こえたな(汗)」
善法寺「6年一緒でも それぞれが何考えてるか分からないものだねぇ」
柳「それ単に あの人が 腹くくるのが早いだけでしょう」
食満「それは確かに」
柳「でも 俺は 今のままの善法寺先輩でいいと思います」
善法寺「え?」
柳「それが貴方の長所でもあるのですから 腹をくくるのはここを卒業してからでもいいのではないですか?」
善法寺「A・・・」
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