【Ｇero】涙をぬぐってくれたのはアナタでした･･･【歌い手】

２８楽章目 ページ30

どうやらこいつの手で私の口を押さえてるみたいだ

(人１)「ん!!・・・ぅん!!!ん〜〜!!」

全然声が出ない
どうすればいいの

嫌だよ･･･怖いよ

(人１)「ん!!!!ん〜〜〜〜〜っっ!!!」

男「うるせぇ!!!」

また一層深く突きつけられる

どうしようどうしようどうしようどうしよう

誰か誰か!!!!

男「お前は今日から俺のものだよ･･･」

いやだ、誰のものにもなりたくない

たすけてよ・・・朱離

”冷静に考えてみて、解決策はたくさんその辺に散らばってるんだから”

その言葉を思い出した

冷静になれ・・・まだ、Ｇeroが近くにいるはず

男の手を噛み

男「いてっ」

口から離れた瞬間

叫ぶっ!!

(人１)「たすけてえええええええええええええええええええええええええ」

自分でも驚くほど大きな声が出た

男「お前っ!!」

男が私に包丁を振り下ろす

やばっこいつの包丁忘れてた

･･･もう駄目!!

目をギュッとつむった

Ｇeroside

なんや!!もうあいつは!!

こっちは心配してやってんのに･･

多分、自分でも気づいてないだろうけど熱が出てた
あのままだったら倒れそうだから送ってたのに

もう、帰ろうかな

妙にそわそわする
嫌な予感がするんや

”最近は不審者が出るらしいから”

そらるさんの言葉が頭をよぎる

やっぱり心配やな･･

少しついてってみるか･･･

(人１)が歩いてった方へ歩き出した




しばらく歩いてもみつからなかった

もう帰ったんかな･･･

帰ろうか、そうおもい帰路につこうとしたとき

「たすけてえええええええええええええええええええええええええ」

この声･･･(人１)!!!

ｔｋ、俺道間違えてるやん!!

幸いにもとても近い

俺は急いで走った

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