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零をいじめる奴らは私が全員倒す
そんな理由で合気道の道場へ通い始めた
気だとかはよく分からなかったけど、空っぽな自分が埋まっていく気がした
「…いって…」
いつものようにいじめっ子を倒してゼロと一緒にアスファルトに倒れ込む
救急箱を持ったヒロが顔を覗かせたと思った瞬間、小さな女の子が現れた
「ケガ人!」
「なんだよお前…」
「明美!宮野明美だよ!ケガしてる人はお家連れて行くの」
小さな体に似合わない馬力で私たちを引っ張って、彼女が向かった先は宮野医院と書かれた小さな診療所
「お母さんケガ人連れて来たよー!!」
「離せよ!大したこと無いって言ってるだろ!?」
暴れるゼロを横目に引きずられていく私とオロオロしながら付いてくるヒロ
そして気にせず病院の中を歩いていく少女
「でも血が出てるよ?」
「こんなのツバ付けとけば治るっつーの!」
「…そう、痛くない」
終始怒られながら彼女の治療を受けていると、奥から綺麗な女性が現れた
日本ではあまり見られない美しさに息を呑んだことを覚えている
「…あら?患者さん?」
「そう!血だらけで寝てたから連れて来たの!」
「なんでケガなんかしたの?」
「アイツらがいじめるからっ!僕は外人だから学校来るなって…!」
「あなたは?」
「…私は…ゼロがいじめられてるの嫌だから…みんな倒したの」
ふ、と微笑んだと思ったら彼女の表情がガラリと変わった
「じゃあその喧嘩したお友達に言ってやりなさい…人間なんて見た目は違っても切り裂いて一皮剥けばみーんな同じ血と肉の塊…その証拠にみんな赤い血が流れてるでしょ!…って」
灰原哀たる女の子を見ているとエレーナ先生の声色を思い出す
…というよりそっくりだ…
明美ちゃんに妹がいたらこんな感じかな…?
まぁ…エレーナ先生も明美ちゃんももうとっくに空の上なんだけどね…
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まめもやし - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます。すぐに修正致します…! (6月18日 9時) (レス) @page39 id: b87ba5c8ac (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - カフェ定員じゃなくて、カフェ店員です。 (6月16日 7時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
まめもやし(プロフ) - ふゆなさん» 遅くなってすみません…ありがとうございます! (2022年6月4日 22時) (レス) @page6 id: b87ba5c8ac (このIDを非表示/違反報告)
ふゆな(プロフ) - 続編おめでとうございます!!、 (2022年5月30日 7時) (レス) id: 676d8245fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まめもやし | 作成日時:2022年5月28日 19時