諸伏妹は今日も潜入中２ (ページ14)

今日:13 hit、昨日:62 hit、合計:44,376 hit

警察学校編ページ14

班長と零に誘われてコンビニにやって来た
特に買うものはないけど、強いて言うならアイスが食べたい

「ねぇ班長。この騒ぎが終わったらアイス奢ってよ」

「…なんでAはこんなに冷静なんだよ…」

なんてったって逮捕術男子のトップ２人と女子のトップが揃ってるんだよ？
コンビニの強盗なんか簡単に制圧出来るでしょ？

コンビニの隅に集められた客の中で３人で計画を立てる

「犯人は２人…俺と降谷で１人ずつ。Aは客の保護だ…まず俺がニット帽の男の注意を引くから降谷はキャップの男を頼んだ」

「待て…！様子がおかしい。なんで奴らはレジの金を奪ってすぐに逃走しないんだ…？今なら確実に逃げられるのに…」

「…気にしてられるか！今は人質を全員助けるのが最優先だ！」

班長が拳を握った瞬間、彼の頭が揺れた

「おい！何をコソコソ喋ってる！」

頭を殴打したのは拳銃。
しかし、その主の服はコンビニの制服
…なるほど、店員もグルってことね…

更に店の奥からもう２人出てきて、敵は５人
その全員が拳銃を持っている。
いくら逮捕術が優れていても丸腰で奴らを制圧するのは危険

そのままスタッフの控室に縛られて放り込まれてしまった
扉が閉まった瞬間、班長の元へズリズリと移動する

「班長大丈夫！？」

「ああ、平気だ…それより奴らの目的は何なんだ？」

「大体検討はついた。恐らく狙いはATMの現金補充だ…だが、奴らは顔を隠していない…恐らくことが済んだら全員消すつもり何だろうな」

零の言葉に客たちの間に動揺が走る
靴紐で零の結束バンドを焼き切りながら、彼らを慰める

「…大丈夫。私たちが助けます」

…どうにかしてこの窮地を抜け出さないと…

その時、私の視界に配電盤が写った
…これがあれば…もしかしてっ！

隣の零も同じことを思いついたようでニヤリと笑っている

「…んじゃ、実行に移しますか！」