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新しい小学校に通い始めても、俺の失声症は治らずAの意識が戻ることもなかった

運命の出会いって言うのはなんでもない日に起こるものらしい

俺はあの日、降谷零に出会った

「外人が学校来んじゃねーよ!」

校舎裏で小学4年生にしては巨体の少年が金髪の少年をイジメていた
…と思ったら、一発殴られた瞬間金髪の少年が返り討ちにした
逃げていく巨体を見送っていたら、隠れていたつもりだったのに声をかけられた

「おい…お前…転校生か?」

『うん』と発したいのに声が出なくて、コクリと頷く

「…声が出ないのか?」

もう一度頷くと少年は笑った

「僕は降谷零。僕がお前のこと守ってやるよ!…お前名前は?」

地面にひらがなで名前を書いて、俺たちは『ゼロ』と『ヒロ』になった

ある日いつものようにゼロと遊んでいると、俺を引き取ったおばさんが駆けてきた

「景くん!あの子の…Aちゃんの意識が戻ったって!」

俺は咄嗟に駆け出した。
何故かゼロの手を掴んで。

「おいヒロ!?どうした!?Aって誰だ?!」

ゼロの疑問を無視して、Aの病室に駆け込んだ俺の耳に届いた一言は俺をたやすく絶望させた


「………………だれ?」


10年間ずっと隣にいたかけがえのない妹から発せられた言葉に俺は膝から崩れ落ちた

その晩、おばさんから聞かされたのは『Aは事件のショックで記憶喪失になった』ということだった。

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まめもやし - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます。すぐに修正致します…! (6月18日 9時) (レス) @page39 id: b87ba5c8ac (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - カフェ定員じゃなくて、カフェ店員です。 (6月16日 7時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
まめもやし(プロフ) - ふゆなさん» 遅くなってすみません…ありがとうございます! (2022年6月4日 22時) (レス) @page6 id: b87ba5c8ac (このIDを非表示/違反報告)
ふゆな(プロフ) - 続編おめでとうございます!!、 (2022年5月30日 7時) (レス) id: 676d8245fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まめもやし | 作成日時:2022年5月28日 19時

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