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Aと一緒に呑むのは楽しい
昔話に花が咲くから。
…でも、後が面倒。
「れーいー!いっしょにねるのー!」
「寝ない!!」
「いーやーだー!」
お酒の摂取量が一定数を超えると、Aは甘々になる
しかも一定数は缶チューハイ2缶分
洋酒を飲んだ上にジュース代わりに缶チューハイをあおっていた僕とは大違いだ。
バタバタもがくAをとりあえず寝かせるために、武芸の基礎を積んだ公安警察(酔っぱらい)との激闘を繰り広げている
やっとのことでAを捕まえて、ベッドに組み伏せる
…警察学校時代の訓練を思い出すな…
大人しく布団に入ったAを一瞥して、どう今夜を乗り越えようか考えていると、身体が浮遊感に包まれた
「え??」
「んふふ!れーくんいっしょにねるのー!」
…この酔っ払いが…!
僕は断じてAのことなんか意識していない、ただの幼馴染で同僚だ。
れーくんとか呼んでくるのも小さい頃の名残だ。
そう自分に言い聞かせて、Aの腕力に身を任せる
…いつも僕のことをゴリラとか言ってくるけど、自分も人間離れしてること分かっていないのか?
Aの場合、力が劣る分を合気道でカバーしている
人体の構造を知り尽くしている彼女の腕からはさすがの僕でも抜けることは出来ない
ここは大人しく、一晩過ごすしかないか…
ちらりとAを見ると、さっきまでの威勢は消えて規則正しい寝息を立てている
「…おやすみA」
さて、僕もそろそろ寝るかな……
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紅 - 面白いです!頑張って下さい。応援しています。後、いきなり、すいません。m(_ _)m (8月23日 12時) (レス) @page43 id: 2876b83137 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆな(プロフ) - 初めまして!素敵な作品をありがとうございます。これからも頑張ってください👊🏻💗 (2022年5月12日 17時) (レス) id: 676d8245fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まめもやし | 作成日時:2022年4月12日 20時