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帰り道に缶チューハイを買って、零の部屋の扉を開くと白くてふわふわな天使が迎えてくれる

「ハロっ!あなた今日も可愛いねぇ!」

私たちの周りをくるくる回るハロを抱き上げて、椅子に腰掛ける
あー…こんな可愛いワンコは零じゃなくて私が飼いたかったよ…!

「Aは相変わらずハロが好きだな」

「もっちろん!こんなかわい子ちゃんとお仕事で一緒にいられる風見が羨ましい!」

零が家を開ける間は風見が代わりにハロの面倒を見ている
ハロが天使過ぎるからたまに仕事が片付いてないときとかもあるけど…

充分にハロをかわいがってから、冷蔵庫の食材と対峙する

「零〜食材勝手に使っていい?」

「構わないよ。ベランダにセロリが植えてあるから使いたかったら使ってくれ」

「…なにそれ嫌味?私がセロリ苦手なの知ってるでしょ?」

ネクタイを緩めながら、いたずらっ子のように笑う彼
その顔は小さな頃から変わらない。
きっともう私しか知らない4つ目の顔・本当の意味での降谷零。

「ハロは嫌いでも食べるぞ?」

ハロに負けたな、ってこと?

「生憎だけど刺さらないよ。ハロのが私より可愛いし。明らか私の方が何かと劣ってるもの」

ベランダに出て、夜の空気を吸い込みながら零を振り向くと、びっくりしたような困ったような顔をしている

「…そんなことないだろ?Aには僕よりもすごいところだってあるんだ」

そう、かな?
そうだといいね?

エリンギをカットして、豚バラを巻きつける。
醤油などで味付けして、フライパンで熱する。
焼けたら、エリンギに千切りした大葉を乗せて完成!

「見たことないメニューだな」

「エリンギの肉巻き。結構美味しいよ?」

興味深そうに覗いてくる零の口に肉巻きを1つ放り込む
熱そうにしてるけど気にしない気にしない!

「ん!美味いなこれ!」

「気に入ったんなら後でレシピ教えようか?」

「いや、いい。Aが来たときに作ってくれ」

私限定メニュー。
またひとつ増えたことがなんだか嬉しく思える。

「さて、乾杯しようか」

「「乾杯」」

缶チューハイをぐい、と仰いでふたりきりの晩酌が幕を開けた

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- 面白いです!頑張って下さい。応援しています。後、いきなり、すいません。m(_ _)m (8月23日 12時) (レス) @page43 id: 2876b83137 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆな(プロフ) - 初めまして!素敵な作品をありがとうございます。これからも頑張ってください👊🏻💗 (2022年5月12日 17時) (レス) id: 676d8245fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まめもやし | 作成日時:2022年4月12日 20時

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