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会員制完全個室のバーに風見の大声が響く
「ちょっとは自分のことも考えてくださいよ降谷さーん!」
うん、私諸伏ね?
文句は隣の金髪イケメン男にお願いします。
「酔いすぎだ」
おかしいな…零の手元にあるバーボンってもうだいぶおかわりしたやつだと思うんだけど…
対する風見はまだ一杯目だよ?
ぐったりと突っ伏してしまった風見を介抱していた零が私のグラスを見て、ポツリと呟く
「…ウチで飲み直すか」
「そうする」
私のグラスの中身は烏龍茶
決してお酒が飲めないわけではないんだけど…
兄たちが言うには私の酒癖は人前に出せないレベルでやばいらしい
全然覚えてないけど、警察学校時代の仲間との飲み会の次の日は心做しかみんなから距離を置かれていた気もする
そうなることも分かっていて、それでも誘ってくれる零は優しい
まあ、毎回毎回潰れた風見は雑にタクシーに放り込むけどね?
「明日も仕事なんだ。今日はしっかり水を飲んでから寝るんだぞ?」
まだなにか言っている風見を完全にスルーして、タクシーの扉を閉める彼は優しいんだか鬼畜なんだか分からない
…私が知ってる限りは優しいゴリラって感じ…
「さて、帰ろう」
「おつまみ何食べたい?」
「Aが作ってくれるなら何でもいい」
「…それ昔お兄ちゃんにも言ってたじゃん」
「…バレたか…」
ちょっと嬉しいとか絶対言わないからね?!
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紅 - 面白いです!頑張って下さい。応援しています。後、いきなり、すいません。m(_ _)m (8月23日 12時) (レス) @page43 id: 2876b83137 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆな(プロフ) - 初めまして!素敵な作品をありがとうございます。これからも頑張ってください👊🏻💗 (2022年5月12日 17時) (レス) id: 676d8245fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まめもやし | 作成日時:2022年4月12日 20時