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閉ざされたアパートの扉に寄り掛かる
…Aをここに連れて来るのは早かったか？
まだ自分の心の整理すら出来てないのにな…
乾いた冬の空を睨みつけてみる
ヒロ…みんな…僕はどうしたらいい？
扉越しに聞こえるのはヒロによく似た泣き声
『なんで助けてくれなかったの？』
Aからもヒロからもそう責められている気がして胸が痛い
それと同時にAにあの拳銃を渡したことを後悔した
あの拳銃は、ヒロが亡くなった時にライが手にしていたもの。
つまり…ヒロが自分の命を絶った拳銃
もう二度と目の前で死なせはしない、その意志の現れだ
「…自分勝手過ぎるよな…」
「なにが？」
空に向かって独り言を放ったつもりが返事が返ってきて、動揺してしまう
「なにが自分勝手なの？」
「…なんでもないよ」
僕の隣で空を見上げる彼女の目頭が赤い
ごめん。
僕のせいで…僕が守れなかったせいで大事な家族を失うことになってごめん。
素直にそう言いたいのにAを目の前にすると言葉がでない
「今頃ヒロ兄もみんなと一緒にいるかな？」
「もうヒロとは呼ばないんだな」
出会った頃はまだヒロ呼びだった
小学校高学年になって事情を知らない生徒に僕たちの彼女だ、とか言われてからは『ヒロ兄』呼びになった
「……こっちの方が馴染んできちゃったから…それにヒロ兄はどこに行っても私のお兄ちゃんだもの」
まだ、この時の僕は呼び方が変わった本当の理由を知らなかった＿
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紅 - 面白いです！頑張って下さい。応援しています。後、いきなり、すいません。m(_ _)m (8月23日 12時) (
レス) @page43 id: 2876b83137 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆな(プロフ) - 初めまして！素敵な作品をありがとうございます。これからも頑張ってください👊🏻💗 (2022年5月12日 17時) (レス) id: 676d8245fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめもやし | 作成日時：2022年4月12日 20時
