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「私からも質問いいですか？」
「ど、どうぞ？」
マグカップを手のひらで包んだ彼女の顔がニヒルなものへと変わった
「安室さんとAさんってお付き合いされてるんですか？」
危ない！コーヒー吹くところだった…！
悟られないようにぐっと堪えて笑みを貼り付ける
「私たちはそういう関係じゃないですよ？」
頑張れ私！イメージはタカ兄だよ！
「そうなんですかー…」
「私たちはただの幼馴染です」
「そう言う人がいっちばん怪しいんですよ？…Aさんって安室さんの助手さんでしたっけ？」
本当にただの幼馴染なんですけど…
「そうですよ」
表向きはね？
本当は依頼と言う名の公安の事案を潜入捜査のカモフラージュ用に探偵への依頼という形にして、事務所(零の家)で片付けてるだけ
「あ、あと…Aさんってオシャレな服着てますよね！」
「ありがとうございます…梓さんもお洒落ですよ？」
お洒落なのかな？
服のチョイスは風見に任せてるからなぁ…
婦人服売り場の視線が痛いとか言ってたっけ…
「前から思ってたんですけどAさんって冷房に弱かったりします？」
「いえ…なぜです？」
「いつもパーカーを羽織ってるから寒いのかなーって」
その言葉に思わずパーカーの袖を握り締める
「…エプロンの上に羽織ったら衛生的にマズイですよね…すみません…」
「大丈夫だと思います…事情は分からないけど、Aさんの大事なものなんですよね？」
「……ええ」
妙な沈黙がポアロの店内を駆ける
このパーカーはヒロ兄の『遺品』
亡くなったことを知って、彼が使っていた部屋に赴いた時に持ってきた物だ
同じものが何枚もあったことから、潜入時の勝負服にしていたことが伺えた
私の元に遺ったものはこのパーカーと彼が使っていたという返り血の付いた拳銃だけ。
どちらも私が継いだ。
双子の兄の残像と共に生きていく…そう決めたから。
２人が次に口を開いたのは、ドアベルの音が聞こえた時だった
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紅 - 面白いです！頑張って下さい。応援しています。後、いきなり、すいません。m(_ _)m (8月23日 12時) (
レス) @page43 id: 2876b83137 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆな(プロフ) - 初めまして！素敵な作品をありがとうございます。これからも頑張ってください👊🏻💗 (2022年5月12日 17時) (レス) id: 676d8245fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめもやし | 作成日時：2022年4月12日 20時
