諸伏妹は今日も潜入中

＃ ページ37

「んで、どういう関係なんだよ」

談話室で正座してるの私たちだけだと思うんですけど…
両隣で同じく正座する零とヒロ兄
そして、ソファーでそれを見下す松田陣平
うん。コレだいぶシュールな絵面だね。

「私は諸伏A。諸伏景光の双子の妹」

「降谷とはどんな関係だ？」

「いや、諸伏ちゃんの妹なら分かるでしょ…」

先程全部説明した萩原くんが松田の頭をポンポン叩いている
それを払い除けた彼に零が呆れたような声を上げた

「ヒロと同じく幼馴染だ。文句あるか？」

「ねぇけどよ…なんで班長もハギも驚いてねぇんだよ？！」

「俺はさっき全部聞いたー」

「俺は一応班長だから全員のプロフィールは把握してる」

不貞腐れたように肘をついた松田に萩原くんが笑いかける

「この際だからみんなで仲良くしよーぜ？Aちゃん、これ俺の幼馴染のじんぺーちゃんね」

あ、もしかして私の友達作りのきっかけを作ってくれてる？

「女とつるむ気はなかったんだけどな…」

「よろしくね陣平くん」

なんで下の名前？とか言っている陣平くんを零が小突く
一緒に屋上に行ったと思ったら急に仲良くなって帰って来た２人
…男って不思議だ…

「知ってると思うが、班長の伊達航だ。よろしくな！」

「よろしく班長」


こうして私が生涯想い続ける仲間たちが出来ることとなった＿

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