＃ ページ31
「ねえ諸伏ちゃん！あの娘可愛くない？」
前で伊達班長がゼロと松田に絡んでいるのを見ながら走っていると、萩原が緩みきった顔をしていた
「どの子？」
「ほら！俺らのちょっと後ろ走ってる…」
彼がこっそり指差す『可愛い娘』には見覚えがあった
見覚えがありすぎて、萩原のことを殴りたいレベルで。
「俺あの娘狙っちゃおうかな〜？」
「「絶対にダメだ！！」」
いつの間にか並走していたゼロと俺の声が重なる
…なんだよ、ゼロも結局Aに男ができるの反対なんじゃん
あんなにツンツンした態度取ってるくせに…！
「そんな全力で否定しちゃってどーしたのよ？もしかして惚れちゃった感じ？」
「そ、そんな訳ないだろ！！」
ゼロが大声を上げたことで、教官の叱責が飛ぶ
「萩原。もう一回言っとくけどあの娘には絶対手出さないで」
教場イチの手早さを持つ萩原なんかにウチの妹は渡さないから！
「はいはい、分かりましたよ〜」
「…おい、ハギ…諸伏のこと怒らせたらぜってぇ怖ぇからな？」
松田…お前コソコソ喋ってるっぽいけど、全部聞こえてるからな？？
「よく分かんねえけどお前らの恋は応援するからな！」
肩に手を置いてくる班長を全力で否定したくなる
違うんだって…！あれは俺の妹で惚れるわけない！
ムキになったのは、妹を取られたくないから！
全部話してしまいたいけど、Aとした約束を破るわけにはいかない
もどかしさに悶えていたら、一周多いランニングはすぐに終わってしまった
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紅 - 面白いです！頑張って下さい。応援しています。後、いきなり、すいません。m(_ _)m (8月23日 12時) (
レス) @page43 id: 2876b83137 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆな(プロフ) - 初めまして！素敵な作品をありがとうございます。これからも頑張ってください👊🏻💗 (2022年5月12日 17時) (レス) id: 676d8245fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめもやし | 作成日時：2022年4月12日 20時
