警察学校編 ページ30
昨晩、屋上で殴り合いの喧嘩があった
そんなウワサを小耳に挟んだ
いやいや、警察学校に入校してすぐにそんなことあるの？とか思ってたけど、本当だったらしい
「それで？どっちが勝ったの？」
「もちろん僕だ」
「俺だよ！」
あの屈強な幼馴染と渡り合った勇者がいたみたい
ふたりとも顔は絆創膏まみれだ
「お前らどうしたんだその傷は」
いがみ合っている彼らの元へ鬼塚教官が歩み寄る
「聞きたいスか？」
「ああ、お聞かせ願おうか」
嫌味っぽく教官に応じた彼は確か松田陣平
入校して間もないのに、既にカーストの上位にいるような人物だ
詰め寄る教官の肩をポン、と叩いたのは班長の伊達航
「昨晩自分の部屋に虫が出て２人にも退治を手伝ってもらったんですよ。立てかけてあったベッドが倒れてきてこの有様です…とは言え、夜中に大騒ぎしてしまったのでお詫びとして鬼塚教場伊達班は一周多く走ります。行くぞ！」
…硬派で真面目な人だと思ってたけど、案外愉快な人なのかも？
呼び止める教官の声を無視して、班長に続いて走り出す
一瞬、頬にガーゼを当てた幼馴染と目が合った
何か言いたげに開いた口は、はくはくと動いて閉じた
私はこの教場に入って、とある決意をした
絶対に双子の兄・景光や幼馴染の零に頼らずに友達を作ってみせる！！
決意を胸に走るスピードを少しだけ上げた
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紅 - 面白いです！頑張って下さい。応援しています。後、いきなり、すいません。m(_ _)m (8月23日 12時) (
レス) @page43 id: 2876b83137 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆな(プロフ) - 初めまして！素敵な作品をありがとうございます。これからも頑張ってください👊🏻💗 (2022年5月12日 17時) (レス) id: 676d8245fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめもやし | 作成日時：2022年4月12日 20時
