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先程、私達のもとにヤツの予告状が届いた
正確には、中森警部が踏んで発見された
『今夜零時、妖精の唇を頂きに参上する』
そう書かれたカードが発見されたのは、持ち主の宝石ブローカーが自慢をしている時に、女性が駆け込んできた直後のことだった
「それは祖父がカリブの大富豪に貰って祖母に送った指輪なの!!祖母の大切な形見よ!棺に入れて持っていってもらおうと思ったのに!」
彼女は警備員に連れ出されたが、その言葉は鮮烈な印象を遺した
きっとキッドもあの場にいたのだろう
そして、今夜零時に現れることにした
その証拠に床には様々なパターンのカードが置いてあった
なんだか知らないけど、あの少年たちも博物館に泊まり込むことにしたらしい
……あの子達外泊に何の抵抗もないわけ?
そして、彼らは今博物館を見て回っているらしい
私?私はそりゃあ…
「…私もコナン君たちと一緒に行きたかった…」
「許すとでも?Aには手伝ってもらわないと困るのですよ」
人使いの荒い諸伏家長男にこき使われてますとも。
今はキッド捕縛の仕掛けを頭に叩き込んでいるところ。
妖精の唇のリングにはセンサーが付いていて、展示室を出ると警報が鳴る
展示室のボタンを押すと、ロックが掛かり10分間閉鎖される
予告の1分前にそのボタンを押して、閉鎖するらしい
「ていうか、そんなに上手くいくの?」
「…今回Aに頼みたいのは怪盗の捕獲ではありませんよ?」
顎を撫でながら、言い放つ兄に思わず素っ頓狂な声が上がる
そんな私の様子を気にも止めずに、声を潜めて続ける
「今は表立って活動出来ないんだろう?」
「…そうだね」
この世で私の正体を知るのは、公安の人間以外に2人しかいない
勘付いてしまったあの少年とこの聡い兄
ヒロ兄の時のように心配させないように、もし私が死んでも気付けるように。
配属が決まった時にしっかりと伝えた
「私はタカ兄が望むなら何でもやるよ」
「では、頼みましたよA」
こうして諸伏兄妹のミッションが始まった_
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紅 - 面白いです!頑張って下さい。応援しています。後、いきなり、すいません。m(_ _)m (8月23日 12時) (レス) @page43 id: 2876b83137 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆな(プロフ) - 初めまして!素敵な作品をありがとうございます。これからも頑張ってください👊🏻💗 (2022年5月12日 17時) (レス) id: 676d8245fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まめもやし | 作成日時:2022年4月12日 20時