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コナン君に私の正体バレちゃったかな…
零にどやされるだろうな…
重い足取りで監視対象の男を護送用の車に乗せる
そこで、運転手が見知った人物だと言うことに気が付いた
「風見?こんなところで何してるの?」
「派遣されました。人員不足なので」
うわー…捜査一課もやばいけどウチも相当やばいわ…
だってこの人警部補だよ?こんな雑用係みたいな仕事してていいの?!
なんだか風見と2人で話すのは久しぶりな気がする
「ねえ、風見」
「なんです?」
「私の兄って風見の部下だったんでしょ?どんな部下だった?」
私の所属は警察庁公安部
しかし、風見の所属は警視庁公安部
警視庁より警察庁の方が立場が上だから、風見より年下で後から公安部へやってきた私が彼にタメ口を使っている
「…優秀な部下でしたよ。恐らく自分よりも…」
まっすぐ前を見据えながら、ポツリと放たれた言葉に胸が熱くなる
「ですが、直感で動いてしまうことが多くありましたね…潜入捜査も名乗り出たんですよ」
「え?指名制じゃないの?」
「ええ、彼は自分から志願したんです。それが自分の未来を大きく変えてしまうだなんて思わなかったんでしょうね…」
そっか…自分からあの組織に潜入したんだ…
「一つ言えるのは彼は…諸伏景光は、自分…俺の最高の部下でした」
風見の一人称が変わったことで、これはお世辞でもなんでもないということが伺える
「……ありがとう、風見さん」
だから私も答えなきゃいけない。
兄によく似たこの声で、風見を慕っていた兄の意を継いで_
「…ええ」
答えた風見の声は少し震えている気がした
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紅 - 面白いです!頑張って下さい。応援しています。後、いきなり、すいません。m(_ _)m (8月23日 12時) (レス) @page43 id: 2876b83137 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆな(プロフ) - 初めまして!素敵な作品をありがとうございます。これからも頑張ってください👊🏻💗 (2022年5月12日 17時) (レス) id: 676d8245fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まめもやし | 作成日時:2022年4月12日 20時