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自転車泥棒を追っていたら、あの女性に会った。
廃ビルへ逃げ込んだ犯人が彼女の耳元を撃ったことで、彼女を取り巻く空気が変わってしまった

「逃げてないで出ておいでよ?逃げてたら痛い目見るよー?」

俺が知ってるAさんはにこにこと柔和な笑みを浮かべている
でも、今は猟奇的な笑み。
たぶんとても怒っている

懐に入れた手が出されると、黒い物体が握られていた
やはりというべきか、彼女は真っ当な一般人ではないのだろう

「Aさん撃っちゃだめ!」

俺の言葉を無視して、発砲された弾は犯人の耳元へ

「ほら、怖いでしょ?君がやったことはそういうことだよ?ねえ、当たったらどうするつもりだったの?」

正直Aさんの方が怖い。
その場に崩れ落ちた犯人に笑顔で拳銃を突きつけている

「どうする?降参する?」

勢いよく首を縦に振る犯人ににこりと微笑む彼女

「じゃあ最初から逃げないでよ。こっちはどっかのブラック上司のせいで3徹目なんだよ?」

いや、知らねーよ…
一瞬後、犯人の身体は手錠で柱に拘束された

懐から出てきた拳銃と手錠。
「安室透」の幼馴染。
警察を「やめた」

「ねえ、Aさんって安室さんの仲間?」

「私は彼の右腕、よ」

「…ゼロの右腕?」

「残念。私もゼロなの…ゼロは独りじゃないの」

悲しそうな顔をするAさん
疑惑が確信に変わった瞬間だった。

諸伏A
恐らく彼女は警察庁警備局警備企画課の人間
いわゆる公安警察。
安室さん_降谷さんの右腕、ということはその中でも特異な立ち位置にいるのだろう


…警察の諸伏…
なんだか聞いたことがあるような…?


「Aさんは僕の味方?」

「君のじゃない。私たちは日本の味方よ」

そう言う彼女の拳銃にはうっすらと血が付いていた。

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- 面白いです!頑張って下さい。応援しています。後、いきなり、すいません。m(_ _)m (8月23日 12時) (レス) @page43 id: 2876b83137 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆな(プロフ) - 初めまして!素敵な作品をありがとうございます。これからも頑張ってください👊🏻💗 (2022年5月12日 17時) (レス) id: 676d8245fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まめもやし | 作成日時:2022年4月12日 20時

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