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またゆっくり話そうとか言って帰っていった佐藤ちゃんと高木君。
まだ危ない少年は残っている
「え〜…Aさんってあの2人の先輩だったんだね」
「そうよ。高木君とはあまり関わってないけどね」
高木君との関わりは本当に薄い
伊達班長がワタルブラザーズと名乗っていたのは覚えているけど、正直ヒロ兄が生きていると信じて探し続けていたあの時期のことはあまり覚えていない
「へ〜佐藤刑事とは仲良かったの?」
「1個下だし、可愛がってたのよ」
…何この子…
尋問されてる気分なんですけど。
「もしかして殉職したっていう松田刑事とも知り合い?」
その言葉に透と私の動きが止まる
ただならぬ雰囲気を感じ取ったのかコナン君が首をすくめた
「その…ごめんなさい…聞いちゃいけなかった?」
「だ、大丈夫…ちょっと動揺しただけだから」
警察学校時代、そして6日間だけ捜査一課で共に過ごした陣平くん。
あの観覧車で親友の後を追った陣平くん。
ヤンチャで分解魔の陣平くん。
最期までカッコつけたがりだった陣平くん。
彼の全てが鮮明に思い出される
「Aさん、松田刑事と仲良かったの?」
「…そうね。同期だもの」
『同期』
その言葉で少年のメガネがきらりと輝いた気がした
「へー…」
今まで聞いた中で一番大人っぽい感嘆の声。
そこから小さな探偵の口数は極端に少なくなった
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紅 - 面白いです!頑張って下さい。応援しています。後、いきなり、すいません。m(_ _)m (8月23日 12時) (レス) @page43 id: 2876b83137 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆな(プロフ) - 初めまして!素敵な作品をありがとうございます。これからも頑張ってください👊🏻💗 (2022年5月12日 17時) (レス) id: 676d8245fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まめもやし | 作成日時:2022年4月12日 20時