第18話 ページ19
「ッ＿＿＿＿＿」
女の子は小さな体を震わせながら泣いていた
「!?ッ……」
気付けば体が動いてたっていうのは、こういう事なんだろうな
いつの間にか女の子を抱きめしながら『辛かったな』と呟いていた
女の子はびっくりしたのか、怖かったのか＿＿＿
俺の腕の中で暴れていた
「!?ッ＿＿!!＿＿＿」
「大丈夫だ。誰もおまえを傷付けない。お前も誰かを傷付けない」
「!!＿＿＿!!＿＿＿」
思いっきり抱きしめたらこの子の体は壊れちまう
それぐらい、小さくて、腕も足も細くて。思いっきり俺が掴んだり抱きめしたら確実に折ってしまう
「ほら＿＿＿な?俺は傷付いてないぞ?」
「!!＿＿＿……」
暴れるのを止めて女の子は大人しくなる
暫くの間、女の子の事を抱きしめていた
落ち着いたのか、女の子は俺の服を握っていて、抱きついてくれていた
「なぁ、俺と一緒に山を降りないか?」
「!?＿＿＿」
女の子は俺の提案に驚いた顔をして見上げる
だけどその瞳には僅かに光が宿っているのを見た
「一人でいるのは良くないと俺は思う。こんな所にずっと居なきゃいけないって訳でも、ないだろ?」
「……………………」
女の子は黙ったまま俯いた
降りる事に抵抗があるのか、或いはここから離れられない理由があるのか
問いただしてみたいが、この子は喋れない
それに頭に流すやつ、あれをもう1回やられるのはちょっとキツい…分かりやすいけど
「……じゃあこうしよう。俺の船で休めばいい」
「?＿＿＿＿」
“船”とい単語に馴染みがないのか、女の子は首を傾げる
「あーなんて言ったらいいのか、デカい乗りものだ。海賊や船乗りには欠かせないものなんだ。そいつは俺達を乗せて広い海に連れていってくれるんだ!」
「＿＿＿＿＿＿」
“広い海”という言葉を聞いた途端、女の子は嬉しそうな顔をするが直ぐに落ち込んだ顔をする
「ん…?」
すると女の子は震えながら俺の左手にそっと触れる
俺の手の上に重なったそれはめちゃくちゃ小さくて、赤ん坊かと思った
『還らないといけない私いつかだから離れられない流れてる体に呪いが』
「うお!?」
左手を通じてまたあの感覚が頭に流れてくる
帰るってどういうことだ?
「帰るってどういう意味だ?ここに家はないんだろ?」
女の子は頷いた後に、左手で地面に指を指す
地面?地面が家?
「地面に家なんかあるのか?」
女の子は首を横にふると、地面に横たわった
それは眠っている様子を表している様だった
地面で、眠る?
どういう事だ?俺は女の子と地面を交互に見る
そしてある“最悪”な概念が頭に浮かんだ
「おい待てよ、それって＿＿」
“死”＿＿＿
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ああ - びっくりマークの後に空白をつけた方が良いかも！ と思います！ (5月4日 13時) (
レス) @page2 id: 2500c6590e (このIDを非表示/違反報告)
沙々鳴(プロフ) - ooさん» ooさんこんばんは!!はじめまして!!大好きと言って頂けてすぅっっごく嬉しいです😭✨ちまちま更新になってしまいますが、これからのお話をぜひ楽しみにしていて下さい!!✨コメントとご感想ありがとうございます✨ (2月11日 23時) (レス) @page31 id: 2837963d9b (このIDを非表示/違反報告)
oo - 大好きです！更新楽しみにしてますね！ (1月28日 11時) (レス) @page30 id: 9d014a95bc (このIDを非表示/違反報告)
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