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私が7歳の時だった
シャンクスが敵船から奪った宝箱の中に赤ちゃんが入っていた
まるで嘘のような話。だけど本当なの
その子はウタと名付けられ、この赤髪海賊団で育てることになった
私は自分に妹が出来てとても喜んだ
可愛い可愛い私の妹。新しい家族が増えて嬉しい
シャンクスもよくウタに変顔をして泣かれたりしていて、それを見ていた私や他のみんなによく笑われていた
私もそんな日々が楽しい
そう、とてもとても楽しい
そしてウタが5歳、私は10歳になる頃
「ララー!!またシャンクスがぁ！」
「あ！コラウタ！すぐララの後ろに隠れるな！」
「やだよーだ！シャンクスなんて知らないもん！」
「なにぃー！？」
ウタがまた何かしたらしい。シャンクスはわなわなと震える拳を握りながら我慢している
その姿が何とも面白くてついつい吹き出してしまう
「おいおい…何笑ってるんだよララ…」
「だってシャンクスとウタ、面白いんだもん」
「何よ面白いってー！」
そんな日々が続いていた
楽しい楽しい私の家族の記録
いつまでも続いていけばいい。そう思っていた
私が12歳になるまでは
「悪いなララ！また今度遊ぼう！な！」
「……………うん」
ウタが7歳になった頃
ほんの少し反抗をしたり、ちょっと生意気な年頃
しょうがない。私だってあんな時があったんだから
そうだ。あんな感じでお嬢様気分になってみんなをよく振り回してた
仕方ない。小さい子は我儘を言うものだし
「シャンクス早くして〜！」
ウタに呼ばれてシャンクスは「分かった待ってろ！」と返事を返す
困った笑いを浮かべながらシャンクスは申し訳なさそうに私の頭を撫でた
「“また”後でな、ララ」
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