寂しい ページ9
そんな昔の事を思い出して僕は暗い夜道を歩いていた
家に何とか辿り着き、鍵を鞄から取り出して扉を開ける
「…ただいま」
でも玄関に響いたのは虚しく僕の声だけ
誰の声も聞こえない
親は仕事の都合で別の家に、真澄はあちらの寮へ行ったのだがら返事がないのは当たり前
「…ご飯は向こうで食べたし、お風呂入って寝よう…」
ぽつりと呟くと重たい足取りで脱衣室へ向かった
．
お風呂に入り終わり
僕は自分の部屋でベッドの上で寝転んでいた
明日も仕事は無い、要するに休みだ
…なのに何だか初めての感覚だ
「…明日、また行ってみようかな…」
楽しいなんて、嬉しいなんて
弟以外であまり思った事がなかったから
理由は簡単なのに、頭は理解をしたくないのだろう
「ん…」
眠気に負けてしまい、僕は瞼を閉じて眠りについた
．
昨日は早く寝てしまったせいか5時頃に目が覚めた
「今日…仕事、は…無いんだっけ…？」
寝惚けた状態で近くにある携帯を手探りで探す
見つけると手に取って見えるようにこちらへ寄せるとスケジュールの所を開き、今日の予定を見てみる
「…無いな……ん…？」
ふと一つだけメールの通知が来ていることに気づいた
何だろうと思い、恐る恐る開いてみるとどうやらマネージャーからのメールだった
内容を見る限り、仕事関係では無さそうだ
「…じゃあ、完全に今日もお休みかな。」
そんな事をぼやきながらカーテンを開けて少し朝の日差しを浴びた後、着替えやら朝ご飯やらと殆どの朝に出来る事を済ませる
空を見る限り、今日も天気が良さそうだ。
終わり
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にゃん。(プロフ) - レイさん» ありがとうございます！ご期待に添えるように頑張りますね！ (2018年8月26日 11時) (
レス) id: f23589347d (このIDを非表示/違反報告)
レイ - とても続きが気になりました。頑張ってください (2018年8月26日 0時) (レス) id: 9364edcdc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃん。 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年5月9日 21時
